ITスタッフはDevOpsの進め方に改善が必要だと感じている
今回は「ITスタッフはDevOpsの進め方に改善が必要だと感じている」についてご紹介します。
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ITの分野でキャリアを築くには、コラボレーションと自動化を大きく前進させることができる、DevOpsのやり方を取り入れることが重要になる。しかし、長年にわたる取り組みや「過剰な期待」にもかかわらず、DevOpsの実務者の多くは、自分の組織のDevOpsの現状に満足していない。
DevOpsは、それ自体が重要なキャリアの選択だ。例えば、技術者向けの求人情報サイトであるDiceで最近のテクノロジー関連の求人情報を見ると、DevOpsのエンジニアやスペシャリストに関する求人が7000件以上掲載されている。企業は、「自動化とコンテナ化の戦略」を推進でき、「製品オーナー、開発者、クラウドエンジニア、DevOpsエンジニア、事業部と協力しながら、CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)モデルを使ったパイプラインやインフラを計画、設計、テスト、提供」できる能力を持つ人材を求めている。
つまり、DevOpsの守備範囲はDevOpsエンジニアの本来の仕事の域を超えて広がっており、ソフトウェアパイプラインに関わるあらゆる人が関与するものになっている。このため、誰もが何らかの形でDevOpsの実務に関わらざるを得なくなっている。その実態を一言で表すとすれば、自動化とクラウドサービスによって支えられたアジャイルコンピューティングとでも言うべきものだと言えるだろう。
しかし残念ながら、未だやるべきことは多く残っている。これは企業内の多くのプレイヤーが関わる問題であり、企業文化に関わってくるためだ。これが面白いところだが、実のところ、技術的な課題と同時に長期的な組織の課題の解決できる人材がいれば企業も助かる。
つまり、DevOpsの導入やフローに関することには、技術にもビジネスにも詳しい人材が必要になるということだ。
Progress SoftwareがIT管理者とIT専門家600人を対象として実施した最近の調査では、ソフトウェアの設計やデプロイメントの最前線にいる人々が、DevOpsの進展状況に不満を持っていることが明らかになった。調査では、回答者の73%以上が「DevOps」の進め方を改善するために「もっとできることがある」と認めている。調査結果を見る限り、DevOpsやDevSecOps(DevOpsの発展版で、開発者と運用実務者が連携して、ソフトウェアの開発フローの最初の段階でセキュリティの問題を解決する取り組みを指す)に関する議論は以前から行われていたが、ソフトウェア開発会社の業務に組み込むことは未だに難しいのが現状のようだ。
回答者の76%は、これらのプロセスの管理により戦略的に取り組む必要があると述べており、17%は自分はまだ手探りの概念実証段階にいると考えていた。
DevOpsやDevSecOpsの多くの導入現場では、導入の一番の動機はセキュリティであることも分かった。ところが、セキュリィチームと開発チームの間の連携に自信を持っている回答者はわずか30%だった。さらに、86%もの回答者が、現在のセキュリティに対する取り組みに課題を抱えており、51%は全体像におけるセキュリティの位置づけを完全には理解していないと認めていた。