ウェブブラウザー、今最もよく使われているのは?
今回は「ウェブブラウザー、今最もよく使われているのは?」についてご紹介します。
関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
筆者は、80年代の初めからインターネットに関わっており、それ以前には、その起源ともいえる「ARPANET」なども扱っていた。そのため、ウェブが登場してからは、ウェブブラウザーに注目するようになった。
ウェブブラウザーは今でも、現代のウェブを構成しているデータや、物語や、動画が収められている果てなき空間にアクセスするための主な手段であり続けている。現在では多くのユーザーが、ウェブ上で仕事をしたり遊んだりする際に、スマートフォンではAppleの「Safari」を使い(「iPhone」人気は偉大だ)、デスクトップではGoogleの「Chrome」を使っている。
しかし、どのブラウザーが本当に一番よく使われているウェブブラウザーかを把握するための正確なデータを手に入れるのは、以前からかなり難しかった。というのも、NetMarketShareやStatcounterなどをはじめ、十分な統計を持っていると主張する企業はいくつもあるのだが、それらの企業が提供している数字は加工されたものだからだ。しかし米政府の「Digital Analytics Program」(DAP)が提供しているデータを使えば、米国政府のウェブサイトへのアクセスに関する直近90日分の生データが得られる。このデータでは世界的なブラウザーの利用状況は分からないが、米国のウェブブラウザーユーザーに関しては、最も優れた情報源だと言えるだろう。
では、DAPが提供している過去90日間の約56億5000万回分のアクセスデータによる、最もよく使われているブラウザーは何だったのだろうか。それは…(頭の中でドラムロールを鳴らしてほしい)…、Google Chromeで、シェアは約48%だ。前年のシェアも約48%だった。
突如として「Microsoft Edge」などの別のブラウザーが人気を集め始めたりはしていない。デスクトップの世界は、Chromeに支配されている。
この12カ月間で、PCではなくスマートフォンを使ってウェブを利用するケースが増えたようだ。2022年のウェブ閲覧市場のシェアは、約54%をスマートフォンが占めており、PCを上回っている。実は、2020年にはスマートフォンのシェアはすでに50%になっており、PCの約47%を上回っていた。今では、スマートフォンが主流になっているようだ。