DXの次のステージを支えるエッジツークラウド
今回は「DXの次のステージを支えるエッジツークラウド」についてご紹介します。
関連ワード (クラウド等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
今から筆者が書くことに心当たりがあるという読者も多いのではないだろうか。
あなたのチームの最初の役割は、1つの建物に収容されたデータセンターを管理することだった。その後、いくつかのサテライト拠点が追加され、それはサーバーラックだったり、コロケーションだったり、別の物理的なデータセンターだったりした。その後、経営陣が組織を再編し、あなたのチームは、それまではアプリケーションの開発に数カ月から数年掛けていたにもかかわらず、突如として数週間でアプリケーションを作るよう求められるようになった。
そこであなたは、クラウドサービスの利用を検討し始めた。その結果、今のあなたは、多数のアカウントやログインを使い分ける状況に陥っている。データのほとんどは競合企業が運営しているSaaSアプリケーションの中にあり、シングルサインオンを導入することも難しそうだ。また請求処理や、プロビジョニングや、バックアップや、セキュリティの作業は数十のそれぞれ別の関係者に分散している。
何か問題が起きた際に(しかも問題は頻繁に起きる)、問題があるシステムを特定するには膨大な時間がかかるようになった。そしてそのうち2回に1回は、原因が複数のシステムにまたがっており、さまざまなインフラのコンポーネント間の相性が問題だったりする。利用しているクラウドサービスやベンダーは競合関係にあり、組織のモバイルアプリや機密情報は、いくつかの安全なデータセンターだけでなく、ほとんどの役員のスマートフォンやラップトップにも散らばっている。
しかもあなたは、世界が恐ろしい速さで変化していることにも気づいている。求職・求人プラットフォーム「Ladders」が発表したレポート「Quarterly Remote Work Report」の2022年第1四半期版によれば、今では北米で専門職の雇用のうち4分の1近くが恒常的なリモートワークを前提としているという。そのため、それらの従業員が扱うデータや、機器や、それらに伴って発生する問題も、あらゆる場所に分散している。
マーケティング部門や事業本部や人事部門からは、それらの人材が変化について行けるようにするためのカスタムアプリケーションを求める声が上がっている。しかしあなたは、既存のシステムが崩壊しないように維持するだけで手一杯だ。新しいソリューションを実装するための時間など見つけられるわけがない。