「Linux」で「cron」を使用してジョブをスケジュールするには
今回は「「Linux」で「cron」を使用してジョブをスケジュールするには」についてご紹介します。
関連ワード (Linuxノウハウ、特集・解説等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
「Linux」は地球上で最も柔軟性に優れたOSの1つである。Linuxでできないことはほとんどない。単純なコマンドラインツールを使用してタスクを自動化することさえ可能だ。
そのツールは「cron」と呼ばれ、Linux OSのジョブをスケジュールする機能を提供する。
例えば、「Documents」(ドキュメント)フォルダー内のすべてをバックアップする簡単なバックアップスクリプトを作成したとしよう。このスクリプトは、backup.shという名前で、以下のような感じだ。
そのスクリプトを/usr/local/binに保存して、以下のコマンドで適切な実行権限を付与する。
このバックアップスクリプトは、手動で毎日または毎週実行する代わりに、cronを使用して自動化することが可能だ。以下でその方法を紹介する。
ターミナルウィンドウをまだ開いていない場合は、今すぐ開いてほしい。
cronシステムは、cronジョブ用の独自のエディターを備えている。crontabを編集モードで開くには、以下のコマンドを実行する。
crontab -eコマンドを今回初めて実行する人は、デフォルトのエディターを選択する必要がある。筆者のお薦めは、最も使いやすいLinuxテキストエディターである「nano」だ。
ファイルの最後に、新しいcronジョブのエントリーを作成する。このステップは多少ややこしい。使用する時刻/日付は、非常に具体的な形式で表される。時刻と日付には、分(0~59)、時(0~23)、日(1~31)、月(1~12)、曜日(0~6。ただし、Sunday、Monday、Tuesdayなどを使用することも可能で、Sundayは0、7、Sundayで表すことができる)の5つのエントリーがある。毎週日曜日の午後11時にバックアップを実行したい場合、crontabの時刻/日付エントリーは0 23 * * 0となる。そのcronジョブを毎週金曜日の午後11時59分に開始したい場合、エントリーは59 23 * * 5となる。
土曜日の午後11時59分に実行する場合の完全なcronエントリーは、以下のようになる。
エントリーの> /dev/null 2>&1の部分は何なのだろうか。簡単に説明すると、スクリプトからの出力がある場合、それは抑制されなければならない。そうしないと、エラーが発生する可能性があるからだ。そのため、>を使用して、すべての出力を/dev/null(システムのゴミ箱のようなもの)に送信し、2>&1によって、すべてのエラーの送信先をcronに指示している。
「Ctrl」+「X」でファイルを保存して閉じる。crontabファイルを保存すると、ジョブの準備が整い、設定した時刻に実行される。ジョブを最初に実行する前に、スクリプトをテストして、エラーなしで完了するか確認しておくことをお薦めする。これは、backup.shコマンドで実行可能だ。
cronの機能、そして、cronを使用して、Linux OS用に作成したスクリプトを簡単に自動化する方法の説明は、以上である。