セイコーエプソン、IT費用管理基盤にTBM製品を採用–IT費用の妥当性判断と合理化
今回は「セイコーエプソン、IT費用管理基盤にTBM製品を採用–IT費用の妥当性判断と合理化」についてご紹介します。
関連ワード (運用管理等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
セイコーエプソンは、IT費用の包括的管理と統制強化によるIT予算・中期計画の精度向上、IT費用の妥当性判断と合理化などを目的に、Technology Business Management(TBM)を実現するApptioのSaaSを採用した。同サービスを提供するApptioが10月25日に発表した。
セイコーエプソンでは、デジタル化やクラウドサービスの活用によってIT費用が増加の一途をたどり、その増加要因の正しい分析や将来の支出予測を行うことがますます困難となっていた。
この状況を改善するために、IT費用の分析に必要なデータの一元管理、データの標準的分類を可能とし、さらに総所得コスト(TCO)と利用状況の把握や他社ベンチマークを踏まえた妥当性判断によるコスト最適化、中期計画に対して合理的なIT費用予測と管理を実現するために、IT財務管理のベストプラクティスであるTBMと、その実践を支援するApptioのSaaSを採用した。
なお、TBMとは、継続的なビジネスインパクトをもたらす事業経営のために、テクノロジーの経営資源(ヒト・モノ・カネ)と投資ニーズを統合的に管理し、IT価値最大化を実践する手法になる。
セイコーエプソンは、まず現状の「Excel」中心の手作業による集計から、TBMのフレームワークとApptioを活用したIT費用の一元管理と可視化に取り組み、中期戦略に基づく費用の統制強化を図る。その上で業務目的ごとのアプリケーション費用や利用部門別の費用、利用状況の可視化まで取り組みを広げ、投資対効果に基づいた合理的な判断を可能とし、さらに標準的KPI(重要業績評価指標)による他社とのベンチマーク比較などを用いながら、ITコストの最適化の余地を明らかにしていく。
また、データ活用を段階的にレベルアップし、予算から実績までの一元管理の実現、無駄や過剰なIT費用の削減と最適配分へと、経営戦略との整合性を踏まえたIT費用管理における意思決定が可能となることを期待しているとする。