兼松、CO2排出量を可視化する「アスゼロ」導入–コンサルティングサービスを評価
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総合商社の兼松は、二酸化炭素(CO2)排出量の可視化・削減・報告を行うサービス「アスゼロ」を導入した。同サービスを提供するアスゼロが発表した。
兼松は、クリーン燃料やバイオ素材などを含めた多様な削減ソリューションを取り扱う企業。環境負荷の少ない事業を強みとする同社は、いち早く脱炭素化を行うため、CO2排出量の可視化に取り組み始めていた。一方、同社には連結子会社が100社以上、サプライヤーが何万社とあり、自社だけでScope3の算定を行うのは困難だったため、今回の導入に至った。
アスゼロは、複雑なCO2排出量の算出業務を支援するクラウドサービス。温室効果ガス・CO2排出量の算出・可視化、削減・カーボンオフセット、Scope1~3のサプライチェーンにおける排出量の報告・情報開示をサポートする。
CDP認定の気候変動スコアリングパートナーとして、サステナビリティートランスフォーメーション(SX)のコンサルティングも提供する。CDPは、投資家、企業、国家、地域、都市が環境への影響を管理するためのグローバルな情報開示システムを運営する英国のNGO団体。
アスゼロは、温室効果ガスの排出量算定と報告の国際・世界基準「GHGプロトコル」に基づいて各種イニシアチブ(CDP・TCFD・SBTなど)の報告支援を行い、製品LCA(Life Cycle Assessment)機能により、製品・サービス単位でのCO2排出量の算定も可能。CO2クレジットオフセットやクリーン電力調達などの脱炭素ワンストップソリューションも提供する。
兼松ではアスゼロについて、SXコンサルティングサービスがあり、適切なアドバイスを受けられることを高く評価した。グループ会社へ展開する際も、専門家と共に取り組むことでCO2排出量の可視化がスムーズに進むと判断した。アスゼロは直感的に使えるシステムとだといい、脱炭素領域やデジタルに詳しくない担当者でも使いやすいことも採用のポイントになったとしている。
また、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)などの環境イニシアチブへ報告する際に、第三者検証の保証を受けた信頼性のある数値を活用できるかもシステムの選定基準だった。これについてもアスゼロは、GHG排出量算定の国際規格ISO14064-3の第三者検証によりシステムの妥当性が保証されており、基準をクリアしていたという。