日本IBM、共創型でセキュリティ対策を整える施設をオープン
今回は「日本IBM、共創型でセキュリティ対策を整える施設をオープン」についてご紹介します。
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本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
日本IBMは2月8日、都内本社にサイバーセキュリティソリューションの施設「Cyber Fusion & Innovation Studio」(CyFIS)を開設し、メディアに公開した。顧客に応じたセキュリティ対策環境の整備を共創・体験型のアプローチで実現していくとアピールする。
同施設は、顧客が必要とするセキュリティ対策環境を、顧客と日本IBMおよびIBMパートナーやサードパーティーのセキュリティソリューションを共創のアプローチで実現していくことをコンセプトの1つに掲げる。また、そうして整備するセキュリティソリューションを顧客が「体験」できること、さらには顧客へのソリューション提供を通じて、日本IBMとパートナーやサードパーティーもソリューションの提供能力を高めていくことを目指すという。
記者会見した執行役員 セキュリティー事業本部長の小川真毅氏は、「IBM全体で体験を重視しており、特にセキュリティは分かりづらいことから、肌で感じていただける仕組みが必要だと考えた。セキュリティを取り巻く環境も変化が早く、単一のソリューションだけでは対応が難しい。お客さまとIBM、パートナーやサードパーティーのオープンなテクノロジーを共創し、体験できる場をご提供する」と話した。
同施設について理事 パートナー セキュリティー事業本部 コンサルティング&SIの藏本雄一氏は、「顧客、日本IBM、パートナーおよびサードパーティーにとっての『三方良し』を考え設計した。顧客のセキュリティ課題を解決し、パートナーおよびサードパーティーが共創でき、IBMにとってもビジネスだけでなく、この取り組みを通じてより多くの知見を蓄積することにより、ソリューションの品質を高められる」と述べる。
CyFISでは、テクノロジーの観点と戦略の観点で2種類のメニューを用意。テクノロジーの観点では、顧客が既に解決すべきセキュリティの課題を明確にしており、日本IBMとパートナーおよびサードパーティーのソリューションを具体的にどう組み合わせて解決していくかをテーマにする。ソリューションの組み合わせを体験できるほか、「クラウドとセキュリティ」や「OT(制御系技術)のセキュリティ」といった12種類のデモも用意。今後これを拡充していくという。
他方で戦略の観点は、顧客のセキュリティ課題が明確になっていない段階から対応していく。課題を明確にして取り組みの優先順位などを検討し、ソリューションへの理解を含めて具体的な戦略に落とし込んでいく、ここでは「ツアー」と呼ぶコースで半日~1日のプログラムも用意している。
記者会見では、セキュリティー事業本部 コンサルティング&SI 事業戦略部長の菅原文昭氏がデモンストレーションを披露。製造業において情報系システム(IT)と生産系システム(OT)の異なる環境を包括したセキュリティ対策の構築例として、Nozomi Networksの「Guardian」による脅威検知および可視化、Illumioの「Core」によるマイクロソフトセグメンテーション、IBMの「Qradar SOAR」によるセキュリティ運用の自動化を組み合わせる例を示した。
「Cyber Fusion & Innovation Studio」という施設の名称からは、セキュリティのイメージをつかみづらいが、小川氏は「数カ月をかけて名称を考えた。セキュリティに対する『恐い』というイメージではなく、より良いものを一緒に実現していくという想いを込めた」と語った。