三菱重工環境・化学エンジニアリング、クラウド型スキルマネジメントシステムを導入
今回は「三菱重工環境・化学エンジニアリング、クラウド型スキルマネジメントシステムを導入」についてご紹介します。
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Skillnoteは、三菱重工環境・化学エンジニアリング(MHIEC)がスキルマネジメントシステムのクラウドサービス「Skillnote」を導入したと発表した。MHIECは、エンジニアリング統括部のエンジニア約500人を対象にSkillnoteを2022年11月から運用している。
Skillnoteは、従業員のスキル情報、教育情報、資格情報の一元管理と、育成計画の立案・進展を管理するクラウドサービス。MHIECは、個人の能力をデジタル化し、スキルデータに基づいた組織的な技術伝承と人材育成を進める。
同社は、Skillnoteについて組織全体だけでなく部門単位でもスキルデータを管理可能なことや、利用者の負荷軽減につながる機能および操作感を評価した。また、スキル情報を活用した育成計画の立案やデータ分析がしやすいことも採用のポイントになった。
Skillnoteの部門単位での管理は、フォルダー分けのように部門別階層構造を作ることができ、部門別スキルデータを把握できる。また、国際標準化機構(ISO)認証のための「力量管理」で「力量マップ」(スキルマップ)などを表計算ソフト類似の画面で一元的に管理できる。「力量」とは、個々の業務に必要なスキル(技能)、知識、資格、経験などの能力をいう。
さらに、育成計画機能は、力量マップと育成計画が連動しているため、力量マップから保有するスキルや資格などの力量情報をもとに、数回のクリックで作成できる。また、登録している力量情報から簡単にデータを分析でき、ISOに対応した帳票作成機能や建設業で必要な資格の有効期限や資格者数の管理もできる。
MHIECは、これまでスキル管理業務で、ISO認証を目的に「Microsoft Excel」や紙帳票を使用しており、組織改正や人事異動での評価情報の引き継ぎや、記録の手直しなどの作業での煩雑さが負担だった。また、スキルマップと育成計画などの情報が関連付けされていないことも課題だった。
さらに、技術教育は各キャリア・階層別に求められる教育を整理した体系図があるものの、部門ごとの専門性の違いなどもあって運用管理を各部門に一任していたという。そのため部門間の管理のバラツキ、実際の教育カリキュラム選定や若手向けの実地教育が指導員に属人化され、教育の質に濃淡が生じていた。