河合楽器製作所、製品ライフサイクル管理システムの導入で生産を効率化
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河合楽器製作所は、製品ライフサイクル管理(PLM)システムの「mcframe PLM」を導入し、生産の効率化を図っている。mcframe PLMを提供したビジネスエンジニアリング(B-EN-G)が発表した。
mcframe PLMは、生産・販売・原価管理を中心として海外向けERP、IoTやPLM機能なども備えたパッケージソフトウェアで、B-EN-Gが独自開発した。組み立て加工からプロセス、大企業から中堅・中小企業、国内から海外まで、充実した標準機能と高い柔軟性を特徴として、多くの製造業の課題解決を支援している。1996年のリリース以来、四半世紀にわたり1500以上の日本企業とそのグループ会社に導入されているという。
今回の導入により河合楽器製作所は、設計・生産双方で図面や部品の検索性が向上した。目的の図面を探す時間は、体感で従来の10分の1くらいになったという。旧システムでは一部の担当者しかできなかったBOM(部品表)への登録作業も、設計担当者なら誰でも行えるようになった。また、生産現場からも設計図面を直接参照できるようになり、設計部門への問い合わせ数が大幅に減少した。さらに、部品の標準化や共通化が進み、将来的にコスト低減を可能とするための基盤を確立できたという。
この他の効果としては、mcframe PLMでデータベース化したことにより、同じ諸元(仕様や設計パラメーター)であるにもかかわらず異なる品番が付与されている部品を即座に見つけられるようになった。さらに、設計情報などを更新する際の申請・承認ワークフローを紙の書類からシステムへ変更し、1カ月を要した回覧が数日で完了するようになった。
mcframe PLMについて河合楽器製作所は、技術情報の検索性が高く、設計部門だけでなく生産現場の担当者でも容易に扱えるシステムであることに注目したという。また、口頭による業務継承や属人的な慣習から脱却し、デジタルを軸とした業務の標準化を実現したいという狙いにも合致すると判断した。
同社では、これまで設計データを管理する旧システムが扱いづらく、業務は紙に出力した図面や部品表に依存していた。また、生産現場からの問い合わせ対応で設計者の業務効率が低下していた。さらに同一仕様の品番が存在するにもかかわらず新規品番を発番してしまう「品番重複問題」が発生していたという。