Exotec Nihon、倉庫自動化ソリューションを展示する「東京デモセンター」開設
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仏Exotecの日本法人Exotec Nihonは6月28日、東京・新木場に倉庫自動化ソリューション「Skypodシステム」の実機を常設展示するショールーム「東京デモセンター」を開設し、説明会と内覧会を開催した。同センターにより、企業の担当者がSkypodシステムを体感し、導入を具体的にイメージしてもらうことを図る。
Skypodシステムは、3次元立体走行自動搬送ロボット「Skypod」、専用ラック、ピッキングステーション、多関節アーム全自動ロボットピッカー「Skypicker」で構成される。Skypodは高さ12メートルまで昇降し、従業員の手作業を自動化するほか、倉庫の上部も有効活用する。
ラックは一般的な鉄製のものを使用しているため、拡張を希望する際はスムーズに行えるという。Exotec は研究開発費の約7割をソフトウェアのアップデートに充てており、1システムで最多200台ほどのロボットを制御できる。
Exotecは2015年に創業し、11カ国で事業を展開。小売や「サードパーティーロジスティクス」(3PL)と呼ばれる運送業者を顧客に持つ。Exotec Nihonは2019年に発足し、ファーストリテイリングやヨドバシカメラなどの企業とパートナーシップ契約を締結してシステムを受注。同社は今後5年間で、国内年間売り上げ300億円、物流/マテリアルハンドリング業界で上位5社に入ることを目指している。
説明会と内覧会に併せてExotec Nihonは、「3COINS」などを展開するアパレル/日用雑貨メーカーのパルがSkypodシステムの導入を決定したと発表した。これに当たり同社は、パルの商品の取り扱いや倉庫管理、直営ECサイトの個別発送業務などを受託するアッカ・インターナショナルとパートナーシップ契約を締結。パルは、1年以内の新倉庫オープンを予定している。
同社の2022年の売上高は約1640億円で、うちEC売上高は400億円以上。2015~2016年頃のEC売上高は50億円ほどだったが、コロナ禍の影響もあり急速に伸長したという。「次のインフラを考えるタイミングで、アッカ・インターナショナルにExotecを紹介してもらった」と常務執行役員 プロモーション推進部部長 コミュニケーションデザイン室室長 WEB事業推進室室長の堀田覚氏は経緯を述べた。
Skypodシステムを導入した決め手について、堀田氏は「この1~2年で人手不足を強く感じており、ロボットの活用という選択肢が挙がってきた。さらに、当社では『2028年にEC売上高を1000億』という目標を掲げているため、積載率の良さも大きなポイントだった。事業の成長には、お客さまを待たせることなく、倉庫のキャパシティーを上げることが欠かせない」と説明した。
物流業界では、トラックドライバーの時間外労働時間の上限を960時間にすることで生じる諸問題「2024年問題」がある。Exotec Nihonは、ドライバーの1日の労働時間の15~30%を占めるという「荷主都合の荷待ち時間」を短縮することで、この問題の解決に貢献するとしている。