人事労務ソフト「SmartHR」、「従業員サーベイ」機能に自由記述回答要約機能を追加
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SmartHRは、クラウド人事労務ソフト「SmartHR」の「従業員サーベイ」機能に対し、大規模言語モデル(LLM)を利用した自由記述回答要約機能をテスト版で追加提供開始した。
SmartHRは、労務管理クラウド5年連続シェア第1位(デロイト トーマツ ミック経済研究所調べ)のクラウド人事労務ソフト。雇用契約や入社手続き、年末調整などの多様な労務手続きをペーパーレス化し、データとして蓄積でき、蓄積した従業員データを活用した「人事評価」「従業員サーベイ」「配置シミュレーション」などのタレントマネジメント機能を提供する。
「従業員サーベイ」は、組織改善につなげるために従業員のエンゲージメントや就労環境について従業員から生の声を集める機能。この機能を使用して送信されるサーベイの約75%には自由記述回答の設問が含まれている。
今回の機能追加により、「従業員サーベイ」機能の「結果」画面 回答欄の右上にある「回答要約(AI)」ボタンから、自然言語に特化した大規模言語モデルを利用し、自由記述の回答を要約できるようになった。
要約は、部署階層(最上位の部署階層)ごとに行え、要約された自由記述回答は、「ポジティブな意見」と「ネガティブな意見」に分類される。
「回答要約(AI)」の利用には、データ利用についての同意が必要となる。「回答要約(AI)」は、外部サービスである「Azure OpenAI Service」に「従業員サーベイ」の回答情報を送信することで回答を要約する。Azure OpenAI Serviceに送られた回答情報は外部AIの学習には利用されないため、他社が情報にアクセスできる形で利用されることはない。
なお、「回答要約(AI)」はテスト中の機能であり、SmartHRでは、正確性や安定性について改善を続けていく。ユーザーからの機能に関する意見も「フィードバック・要望を送信」ボタンより受け付ける。
従来の「従業員サーベイ」では、取得したサーベイの自由記述回答は管理者が一つ一つ確認し分析する必要があり、手作業と目視による膨大な情報処理が大きな業務負荷となっていた。また、数百人〜数千人以上の従業員を対象にしたサーベイの場合、集計・分析の工数を確保できず設問そのものをなくしてしまうといったことや、回答を収集しても十分な活用ができないといった課題が残されていた。そこでユーザーから自由記述回答に対する要約機能の要望が寄せられていた。