マイクロソフトの「Inspire 2023」–AIとパートナーシップに関する10の発表
今回は「マイクロソフトの「Inspire 2023」–AIとパートナーシップに関する10の発表」についてご紹介します。
関連ワード (CIO/経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
この記事では、Microsoftが「Inspire 2023」で発表したAIやパートナーシップに関する内容の中から、単独の記事で扱っていないものを非常に簡単にまとめた。
駆け足で説明していくので、置いて行かれないようにしてほしい。
「Microsoft 365 Copilot」に関心がある人には、良いニュースと悪いニュースがある。Microsoft 365 Copilotは大規模言語モデルを使用したAIツールであり、Microsoft Officeのアプリケーションの中から、何かを書いたり、要約したり、作成したりする作業に使える。Officeの各アプリケーションに、それぞれのアプリケーションに関する知識を持った「ChatGPT」が組み込まれているようなものだ。
良いニュースは、Microsoft 365 Copilotの価格が決定されたことだ。一般提供開始後、Microsoft 365の「E3」「E5」「Business Standard」「Business Premium」を利用している組織は、1ユーザー当たり月額30ドル(約4200円)で利用できるようになる。
悪いニュースは、今回も一般提供開始の日時が発表されなかったことだ。また当面の間は、Copilotの機能が一般ユーザー(例えばMicrosoft 365 Familyを使っている人)に提供される見込みはないことも明らかになった。
営業活動とAIの相性は抜群にいい。考えてみれば分かることだが、営業活動では、少しづつ異なる非常に多くの状況を管理しなければならないことが多い。また、営業担当者は比較的入れ替わりが早いため、担当者にその仕事に必要とされている経験や、顧客が求めているような経験が不足していることもある。さらに、顧客サポートや技術サポートに対して、すぐに回答を求める顧客も増えている。AIはそのすべての問題について役に立つ。
Inspire 2023では、営業の自動化に関して数多くの発表が行われた。「Dynamics 365 Customer Insights」は、顧客とのやりとりを記録したデータに基づいて、AIを活用した分析情報と予想を提供する製品だ。この製品は、カスタマージャーニーの連携を支援するためのサブスクリプションサービスとして提供されることになる。今回のイベントでは、同製品の機能として、CRMユーザーにさまざまな生産性向上ツールや支援ツールを提供する「Microsoft Sales Copilot」が新たに発表された。また同社は、新たに「AIM」プログラムを発表した。このプログラムは、顧客がアプリケーションをオンプレミスからクラウドに移行するためのAIを使用した支援を提供するものだ。
そのほか、Copilotの技術を使用したチャットボットによって、ChatGPTのような機能を持ちながら、顧客が必要とする特定の製品やサービスに関する情報を持つ、カスタマーサービスに特化したAIチャットボットを営業組織が展開するのを支援するサービスも提供する。