マイクロソフトとソフトバンク、クラウドと生成AIの日本展開で戦略的協業
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日本マイクロソフトとソフトバンクは8月2日、企業・自治体向けDXの展開で戦略的提携に合意したと発表した。クラウド/5G、生成AI、コンサルティング、ネットワークサービスの領域でサービスなどを共同展開する。
この提携でソフトバンクは、「Microsoft Azure」を自社の推奨クラウドプラットフォームと位置づけるとともに、「Microsoft 365 Copilot アーリーアクセス プログラム」にも参加して、「Microsoft 365 Copilot」の導入を開始する。クラウド活用で得た働き方改革などのノウハウを顧客に販売するほか、Microsoft 365 Copilotについてもいち早く業務に活用して、知見やノウハウを顧客に提供する。マイクロソフトのクラウドに詳しいという約300人のソフトバンク担当者が顧客への導入支援に従事する。
具体的にクラウド/5Gでは、ソフトバンクが日本マイクロソフトを「推奨クラウドサービスパートナー」に、日本マイクロソフトがソフトバンクを「推奨ネットワーキングサービスパートナー」と互いに位置づける。ソフトバンクは顧客にMicrosoft Azureと「Azure OpenAI Service」「Microsoft 365」など提案と導入支援を展開する。日本マイクロソフトは、Azureの契約者にソフトバンクの5Gネットワークなどの提案と導入支援を行う。
生成AIでは、Azure OpenAI Serviceを使った業種別ソリューションパッケージを両社でラインアップし、顧客ニーズに合わせて提供する。また、「Microsoft Teams」向け音声通話サービス「UniTalk」などと組み合わせた新サービスも検討するほか、ソフトバンクが社内でAIチャットを導入してプロセスやノウハウを顧客提案に生かす。また、生成AI活用のアイデアやノウハウをパッケージ開発も検討する。
コンサルティングでは、両社でITとDXのコンサルティング、クラウド環境の構築支援を行う。特に生成AIでは統合データプラットフォームの「Microsoft Fabric」を交えて提供することにしている。ネットワークサービスでは、ソフトバンクの法人向けインターネットサービス「SmartInternet」と、マイクロソフトのクラウド環境に接続「Microsoft Azure Peering Service」の連携サービスを2023年内に提供する予定だという。
また両社は同日、企業・自治体向けの生成AI関連サービス「Azure OpenAI Service スターターパッケージ」も発表した。導入支援で生成AIの用途や対象業務の選定、実証実験の計画書作成、「ChatGPT入門講座」の提供、環境構築支援でMicrosoft AzureとAzure OpenAI Serviceの契約と構築支援、セキュリティ環境構築、環境構築に関わるサポート、人材育成やデータ学習ではAzure OpenAI Serviceと「ChatGPT」のトレーニング、要件定義、カスタマイズ、「TASUKI Annotation」によるデータの整備、人材育成支援、本番環境への導入支援ではAI利用ガイドラインの整備、継続的な改善とチューニング、アプリケーション開発、24時間サポートを提供する。
顧客環境とAzure OpenAI Serviceの間の通信はソフトバンクの閉域網を使い、顧客データを日本だけで保管する。また、顧客のアクセスログや分析結果などをAzure OpenAI Serviceに保存しないとしている。