セキュリティ専門家もだまされかけた、巧妙すぎるAIフィッシング詐欺の顛末

今回は「セキュリティ専門家もだまされかけた、巧妙すぎるAIフィッシング詐欺の顛末」についてご紹介します。

関連ワード (セキュリティ等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 筆者はこの6カ月間、米ZDNETの記事執筆を離れ、待ち焦がれていた長期休暇を過ごしていたのだが、このたび執筆を再開した。そしてまず読者に報告しなければならないのは、自らの間抜けさだ。

 筆者は休暇中、コンテンツ制作に携わるプロフェッショナルという立場から、生成型の人工知能(AI)や大規模言語モデル(LLM)を強力な生産性向上ツールとして、またクリエイティブなアシスタントとして用いる機会がたくさんあった。しかしこれらは他のテクノロジーと同様に、負の側面と乱用される可能性を有している。

 筆者は最近、AIを用いたフィッシング攻撃の被害者に危うくなるところだった。筆者はプロの記者としてこのテーマについて記事を執筆したことがあり、フィッシング攻撃から企業を保護する業務を手掛ける大手情報セキュリティ企業において脅威アナリストを務めた経験があったにもかかわらず、もう少しでフィッシング攻撃の餌食になるところだった。

 もっと知っておくべきことがあったのだろうか。そうであるのは間違いない。

 しかしわれわれは人間であるため、フィッシング攻撃を検知する能力は訓練によって培わなければならない。こういった能力には、偽物と本物を見分けるものと、どこかに怪しさを感じた時に本能が声を上げられるように訓練するというものが含まれている。

 しかし豊富な経験を有していたとしても、十分本物に見えるものに対しては間抜けな行動に出てしまう可能性がある。筆者もそういった行動に出てしまった1人だ。

 筆者は過去数週間、仮想通貨(暗号資産)の取引にしばしば用いられる「Stripe」からの請求書に酷似した電子メールを何通も受け取っていた。このメールはHTML形式の限りなく本物に近いものとなっており、「Coinbase」を介した仮想通貨購入の請求書に見せかけたPDFファイルさえ添付されていた。

COMMENTS


Recommended

TITLE
CATEGORY
DATE
Microsoft、「PrintNightmare」対策で「ポイントアンドプリント」を管理者権限に
アプリ・Web
2021-08-12 12:04
LINEに“いいね”風の新機能 スマホアプリ版に「リアクション」追加
企業・業界動向
2021-08-03 04:28
隊士必携「鬼殺隊」音楽プレイヤー、オンキヨーが発売 「紅蓮華」など収録
くらテク
2021-02-03 05:35
ITエンジニアのための新刊案内(2023年7月): JavaScript Primer 改訂2版/プログラミング文体練習 /初めてのTypeScript、ほか
新刊案内
2023-07-07 08:38
おいしくてハードワークにも最適な次ぎの健康食品を開発、提供するPurely Elizabeth
IT関連
2022-02-02 02:07
ソフトウェアのオープンソース化–伴うリスクと責任を考える
IT関連
2022-03-30 10:11
Visaによる買収が未遂に終わったPlaidが無名のフィンテック企業家を支援するインキュベーターを立ち上げる
フィンテック
2021-01-26 08:55
MozillaがAIでWebサイトを自動制作してくれる「Solo」を公開。基本的な情報を基に、説明文からレイアウト、適切なフリー画像の選択までおまかせ
HTML/CSS
2023-12-20 06:15
インテルのAI責任者が語る、「AIを大衆化」する取り組み(後編)
IT関連
2022-09-14 05:25
タニタが「アイドルマスター」コラボ計量器 歌詞の“空耳”きっかけで「5年の時を経て」実現
ネットトピック
2021-08-11 19:48
テスラが高まるニッケル需要に備え鉱山大手BHPと供給契約を締結
モビリティ
2021-07-24 06:14
「AIOps」とは? IT運用における人工知能の重要性–後編
IT関連
2023-01-25 02:01
インドの中古スマートフォンビジネスのCashifyが16.6億円を調達
ネットサービス
2021-03-05 11:08
マネーフォワードケッサイ、事業者向け請求書カード払いサービスを個人事業主でも利用可能に
IT関連
2023-05-20 23:57