ニコン、生成AIの業務利用を解禁–作業短縮効果は1年で3万時間以上

今回は「ニコン、生成AIの業務利用を解禁–作業短縮効果は1年で3万時間以上」についてご紹介します。

関連ワード (CIO/経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 光学機器メーカーのニコンは9月15日、生成AIの業務利用を解禁と、それによる業務への効果について実施した社員アンケートの結果を発表した。生成AIを使って年間3万時間以上の作業時間を短縮できる見込みだという。

 同社は、5月に生成AIの業務上の利用を解禁し、3カ月後の8月にアンケートを実施。生成AIを使用した約600人に利用状況や効果を尋ね、約250人が回答した。

 まず生成AIを利用する業務(複数)は、「プログラム作成」が121件で最も多く、そのほかも「アイデアだし」(104件)、「検索」(95件)、「文書の要約」(92件)、「文章の作成」(80件)、「翻訳」(78件)と、社員が生成AIを幅広く業務に使用していることが分かった。

 また利用頻度は、「週に1回」が96人(38%)、「週に3~4回」が81人(32%)、「毎日」が38人(15%)だった。「ほとんど使わない」は39人(15%)だった。

 生成AIの解禁効果について、185人(73%)が「あった」と回答。「なかった」は69人(27%)で、社員の大半が生成AIの効果を実感していた。

 生成AIで短縮された作業時間は、「1時間」が62人(32%)で最も多い。このほかは、「30分」が50人(27%)、「10分」が30人(16%)、「3時間」が22人(12%)などとなっている。この結果を基に社員1人当たりの1週間の作業短縮時間を試算し、アンケート対象の約600人を乗じて年換算したところ、1年で3万時間以上を短縮できることが判明したという。

 しかし、社員から「想定外の回答が多い」「回答表示が遅い」との課題が挙げられたとしている。

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