インテル、ノートPC向け次期CPU「Meteor Lake」で電力効率を大幅向上へ

今回は「インテル、ノートPC向け次期CPU「Meteor Lake」で電力効率を大幅向上へ」についてご紹介します。

関連ワード (ITインフラ等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 Intelの次世代のノートPC向けプロセッサー「Meteor Lake」(開発コード名)が、複数の「チップレット」(Intelの用語で「タイル」)をパンケーキのように積み重ねた設計で、重要な新時代の幕開けになるのは分かっていた。そして今回、新たな情報が明らかになった。それは、これらのチップレットの1つに、バッテリーにあまり負荷をかけずにノートPCの駆動を継続できる超低消費電力のCPUが搭載されるということだ。

 Intelは、米国時間9月19日に開幕したカンファレンス「Intel Innovation」で、Meteor Lakeの後継となる「Arrow Lake」「Lunar Lake」「Panther Lake」の詳細と併せて、この新たな設計の詳細を明らかにした。Intelの最高経営責任者(CEO)を務めるPat Gelsinger氏はまた、プロセッサーの設計と製造で同社が失ったリーダーシップを取り戻すための複数年にわたる取り組みの現状を報告した。Meteor Lakeはこの取り組みにおける1つの段階の中核を成す製品で、12月14日にローンチを予定しており、2023年最後のモデルとなるノートPCに搭載される見込みだ。

 Appleの「M」プロセッサーシリーズは一連の「MacBook」に搭載されており、バッテリー持続時間が長く、音の大きな冷却ファンもなく、プロセッサー効率の優位性を実証してきた。それに対し、Meteor Lakeは2つの重要な点で反撃に出る構えで、Intelが約束した通りのものを実現できれば、「Windows」搭載ノートPCを使っている大勢にとってより良い選択肢になるはずだ。

 1つ目は、Meteor Lakeの設計内部の主要な頭脳にあたる部分で、複数のCPUコアが搭載されたチップレット「コンピュートタイル」のアップデートだ。Intelの現行プロセッサー「Alder Lake」と同様、このプロセッサーにも、特に負荷の高いタスクに使われる大きな高性能CPUコアと、優先順位の比較的低い作業やバッテリー持続時間の向上のために使われる小さな高効率コアの両方が含まれる。Intelによると、Meteor LakeのCPUコアでは設計をアップデートしており、効率がさらに向上したほか、同様に効率化を図った新しい製造プロセス「Intel 4」を用いて製造されるという。

 ただし、別のタイルであるシステムオンチップ(SoC)チップレットに組み込まれた「Low Power Island」には、さらに効率的なCPUコアが搭載される。このプロセッサーは、高性能コアと高効率コアの間でソフトウェアのタスクを1秒間に何度も入れ替えて最良の結果を得るとともに、使われていないコアをアイドル状態にすることでバッテリー消費を低減できる。

 SoCの設計を主導したエンジニアリンググループのバイスプレジデント、Tim Wilson氏は次のように述べた。「最高の効率を実現するために、ワークロードがコアの間で何度も入れ替わることが分かるだろう」「多くの人にとって、バッテリー持続時間は今日、PCの性能と同じくらい重要となっている。Meteor Lakeはその両方で効果を発揮する」

 またこのチップでは、GPU上でのグラフィックス処理と、NPU(Neural Processing Unit)上での人工知能(AI)関連の処理が向上している。いずれも、最近のPCの性能、特にゲームや、動画/写真の編集といったタスクで使用するハイエンドPCの性能を語る上で鍵となるものだ。

 PCに搭載されているAI技術は、「ChatGPT」のようなスケールの大きな大規模言語モデル(LLM)を実行できるほど強力ではないが、「Adobe Lightroom」における写真の被写体を選択するタスクや、「Microsoft Teams」のビデオ会議におけるバックグラウンドノイズや音声ノイズを除去するタスクで用いられている。

(この記事は現在翻訳中です。随時更新していきます)

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