竹中工務店とHEROZ、2017年に開発着手の「構造設計AIシステム」を実現
今回は「竹中工務店とHEROZ、2017年に開発着手の「構造設計AIシステム」を実現」についてご紹介します。
関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
竹中工務店は9月19日、HEROZと「構造設計AIシステム」を開発し、全面導入したと発表した。2社は2017年11月に同システムの開発に着手していた。
竹中工務店は、2001年から自社開発の構造設計システム「BRAINNX」を運用し、このシステムで設計した約500件の建物および30万以上の構造部材の諸情報を社内基盤に蓄積している。今回の新システムは、この蓄積情報を学習データに用いており、BRAINNXの機能として実装されている。
これにより、設計業務期間における計算作業の時間を大幅に削減して、顧客へ迅速に設計提案ができるようになる。また、追加の提案や新たな付加価値の提案のための時間を確保できるという。
新システムは、「AI建物リサーチ」「AI断面推定」「AI部材設計」の3つで構成される。AI建物リサーチは、類似性の高い過去の事例を自動的に探索して、AIがプロジェクト初期段階における最適な構造計画の提案を支援する。
AI断面推定では、構造設計の結果を学習したAIが柱や梁(はり)などの配置条件、構造的特徴から必要な断面寸法を推定し、設計初期段階のプラン検討を支援する。
AI部材設計では、部材ごとに個別に算定された仕様をまとめ、繰り返しの計算を自動化するなど、より合理的に安全性や生産性の高い構造設計を支援するとしている。