「Mabox Linux」の第一印象–万人向けではないが動作が軽快
今回は「「Mabox Linux」の第一印象–万人向けではないが動作が軽快」についてご紹介します。
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本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
筆者はありとあらゆる「Linux」ディストリビューションを使ってきた。信じられないほど単純なものもあれば、複雑すぎるものもあったし、現代的なインターフェースもあれば、昔のスタイルに回帰したものもあった。
Linuxで利用可能なデスクトップは、「Fvwm95」「CDE」「KDE」「Xfce」「AfterStep」「Blackbox」「Enlightenment」「Cinnamon」「Mate」「GNOME」など、ほぼすべて使ったことがある。また、「Ubuntu」「Fedora」「Arch」、その他ほぼすべてのディストリビューションをベースとするほぼすべてのディストリビューションを使用した。その組み合わせは長い年月を経て驚異的なものになっている。言うまでもなく、筆者は1997年にLinuxを使い始めて以来、そのすべてを経験してきた。
これほど多くのLinuxディストリビューションを長年にわたって使用してきたため、近頃は驚くことがほとんどない。しかし、「Mabox Linux」の仮想インスタンスを起動したときは、思わず笑みがこぼれた。なぜかというと、Linuxを使い始めた頃のことを思い出したからだが、このOSには現代的でユーザーに配慮した要素が少し追加されている。
ご存じの方も多いだろうが、最初の頃のLinuxはあまりユーザーフレンドリーではなかった。むしろ、その真逆だ。初期のLinuxは難しかった。そのため、当時を彷彿とさせる一方で、経験の浅いユーザーでも簡単に使えるように配慮されたLinuxディストリビューションを見ると、このオープンソースOSがどれだけ大きな進化を遂げてきたかを改めて実感する。
それに当てはまるのが、Mabox Linuxだ。
筆者はMabox Linuxのダウンロードと使用を万人に推奨しているわけではない。Maboxによって、Arch Linuxが使いやすくならないということはなく、確かに使いやすくはなる。だが、最初にデスクトップにログインしたきに出迎えてくれるのは、筋金入りのLinuxユーザーの大半にとっては見たいものだが、新規ユーザーを意気消沈させそうなものだ。筆者は情報の話をしている。大量の情報が表示されるということだ。
Mabox Linuxのデスクトップの中心には、さまざまな情報を表示する4つのウィジェットが配置されている。これにより、システムリソースの使用状況を一目で把握できるほか、2つのウィジェットにキーボードショートカットが表示されるため、さまざまなアプリ、メニュー、さらにはウィンドウ管理コントロールを開く操作などを確認できる。
また、「OpenBox Window Manager」デスクトップには、インストール済みのすべてのアプリに素早くアクセスできるシングルトップパネルや、「Mabox Colorizer」(後程少し詳しく説明する)、多数のコントロールを備えたシステムトレイもある。