「Linux」での音声テキスト変換に「Speech Note」アプリを使用するには

今回は「「Linux」での音声テキスト変換に「Speech Note」アプリを使用するには」についてご紹介します。

関連ワード (Linuxノウハウ、特集・解説等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 筆者は音声テキスト変換をあまり利用しない。筆者は「言葉」を生業としており、文字を非常に速く入力するスキルを備えているからだ。音声テキスト変換を軽視しているわけでは決してない。音声テキスト変換を頼りにしている多くの人に出会ってきたので、OSのアクセシビリティーを高める手段を紹介するときは、いつも強い感謝の気持ちを感じている。

 そのため、「Speech Note」アプリを発見し、「Linux」で音声をテキストに変換する機能を極めて簡単に追加できることを知ったときは、興奮を覚えた。しかし、実際にSpeech Noteをインストールして使い始めると、重要な注意事項があることに気づいた。それは、強力な処理性能(それも、かなり強力な処理性能)が必要であることだ。

 このアプリが非常に多くの処理性能を必要とするのは、音声テキスト変換の処理をオフラインで実行するからだ。つまり、CPU(GPUがある場合はGPU)を利用して、高負荷の作業を処理する。マシンの処理性能が十分でない場合、音声テキスト変換の処理中にコンピューターがクラッシュするか、あるいは、処理が非常に低速になる。したがって、強力なデスクトップコンピューターを持っていない人には、「Googleドキュメント」で提供されているようなサードパーティーの音声テキスト変換サービスを利用することをお薦めする(Googleドキュメントの音声テキスト変換サービスは「Google Chrome」ブラウザーでのみ機能する)。

 十分な処理性能を備えたマシンを持っている人は、オープンソースのSpeech Noteアプリを利用できる。このアプリは、「Flatpak」をサポートする任意のLinuxディストリビューションにインストール可能だ。ただし、重要な注意点がある。アプリ自体は非常に小さいが、言語モデルをダウンロードするのに最大2GBのスペースが必要になる可能性があるので、システムのローカルストレージの容量が少ない場合は、その点に注意してほしい。

 インストールが完了して、使用準備が整ったら、Speech NoteはLinux上で音声テキスト変換を極めて効果的に実行する。

 本記事では、Speech Noteをインストールして、使用準備を整える手順を紹介する。

 必要なもの:Speech Noteをインストールするには、Flatpakがインストール済みで、内部ストレージに2GB以上の空き容量のあるLinuxマシンが必要だ。それ以外のものは不要である。それでは、実際の作業に移ろう。

 デスクトップにログインして、ターミナルウィンドウアプリを開く。アプリが開いたら、以下のコマンドを貼り付けて、キーボードの「Enter」キーを押す。

 すべての質問に「Y」と入力して、インストールを完了する。

 デスクトップメニューをクリックして、Speech Noteのランチャーを探す。表示されない場合は、デスクトップからログアウトして再度ログインする必要があるかもしれない。

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