第一生命、SAP S/4HANAベースのクラウド会計業務環境を構築

今回は「第一生命、SAP S/4HANAベースのクラウド会計業務環境を構築」についてご紹介します。

関連ワード (クラウド等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 第一生命保険(第一生命)は、第一生命情報システムやアビームコンサルティングを共同で、本社会計業務のあるべき将来像を策定し、それに基づくシステム基盤の刷新と業務運営体制の集約を実施した。会計業務プラットフォームには「SAP S/4HANA」を採用し、システムが5月に稼働を開始している。

 このプロジェクトでは、会計システムをリアルタイム性や証憑類保存に優れているというSAP S/4HANAをベースとしたクラウドシステムに統合し、会計プロセスの簡素化と集約化を目指した。

 これによりペーパーレスによる業務効率化やテレワークの推進など会計業務のDXを加速。なお、「SAP ERP」からSAP S/4HANAへのシステム移行は、国内保険業界初になる。

 第一生命情報システムは、第一生命の会計システムの保守運用を通じて培った知見を活用し、メインフレームシステムとSAP S/4HANAとの連携機能の開発、サーバー移行での基本構想計画から導入までを支援し、稼働後も保守や運用を受け持つ。

 アビームコンサルティングは、旧システムの調査と変革ポイントの明確化によるプロジェクトの全体計画を策定し、会計業務プロセスおよびシステムの要件定義、設計・導入まで総合的に支援した。

 第一生命の会計システムでは、約30年にわたりメインフレームに構築している自社システムに加え、2006年2月に導入したオンプレミスのSAP ERPによる会計システムも併設していた。このため本社の会計業務では、メインフレームで実施する事務と、SAP ERPで実施する事務に分断しており、複雑かつ非効率なシステム構成だった。業務プロセスも紙ベースでの業務が中心で、従業員の出社や印鑑による決裁証跡が必要など、多様な働き方に柔軟に対応できない課題を抱えていた。

 今後は、新システムを活用して会計業務のさらなる効率化や、会計データの活用による経営の意思決定の高度化などを推進する。また、本社の会計のみならず全国の支社92拠点、営業オフィス1153拠点(2023年4月1日現在)の支社会計業務のDX化も見据える。

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