freee、「freee支払」を発表–会計仕訳後の支払業務を効率化
今回は「freee、「freee支払」を発表–会計仕訳後の支払業務を効率化」についてご紹介します。
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freeeは11月1日、会計仕訳後の支払業務を効率化する「freee支払」を15日に提供開始すると発表した。
freee支払は、従来提供していた法人向けクレジットカード「freeeカード Unlimited」を含めた支払業務に対応する「freee 支払|カード」に加えて、銀行振込業務に対応する「freee支払|振込」を備える。
従来の振込業務での大きな課題は、振込内容のチェック作業だと常務執行役員/支出管理プロダクト最高経営責任者(CEO)を務める花井一寛氏は説明する。振込依頼に対する抜け漏れや不正な資金流出を防止することを目的とするが、全ての明細の振込先口座や金額をチェックするため、およそ60分を要していることがfreeeの調査で明らかになっている。
freee支払|振込では、「freee会計」のファイルボックス機能に請求書をスキャンして取り込み、振込申請を簡単に作成することが可能。振込申請の内容に対するAI自動チェック機能を活用することで、口座番号の入力ミスなどによる振込作業の間違いを防ぎながら、振込から消込み作業までを効率的に実施することが可能となる。これにより、銀行振込までの業務は、作業量が92%削減されると花井氏はアピールする。
振込手数料は税込で一律220円。総合振込の承認期限は当日13時まで。銀行への振込は、提携会社であるSBペイメントを通じて行われる。今後は、クレジットカードの加盟店統制、購買申請連携、海外送金、AIによるチェックの拡充などの機能が予定されている。
freee支払|カードは、インボイス制度対応のため証憑(しょうひょう)のひも付けと回収に対応する。freeeは10月、freeeカード Unlimitedを利用した際に、仕入税額控除に必要な領収書などの証憑をチャットアプリからアップロード可能にする機能を提供している。アップロードされた証憑は、カード明細にひも付けされる。これにより、インボイス制度の要件を満たすために証憑を利用者から回収する手間を軽減する。
また、freeeカード Unlimitedを利用する事業者を対象に、バーチャルカードの即時発行が11月30日に可能になる。物理的なカードの紛失リスクを回避でき、不正利用を防ぐ仕組みを実現する。
freeeでは、支出管理業務における課題のうち、「電子化」「データ化・会計仕分」に対応していたが、「freee支払」は、その前後に存在する「証憑回収」「支払」にも対応できるようにすると花井氏は述べ、一気通貫での課題解決が可能となると続ける。