SpaceXの「Starlink」、噴火で被害のトンガでネットアクセス提供に向け対応との報道
今回は「SpaceXの「Starlink」、噴火で被害のトンガでネットアクセス提供に向け対応との報道」についてご紹介します。
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トンガのフンガ・トンガ-フンガ・ハアパイ火山が現地時間1月15日に噴火したことで、同国におけるインターネット接続のほぼ大半が依存する海底ケーブルが損傷した。
現在、Elon Musk氏率いるベンチャー企業SpaceXのチームがトンガに到着し、「Starlink」のネットワークを用いて衛星インターネット接続を確立しようと取り組んでいる最中だという。フィジーの司法長官兼通信大臣であるAiyaz Sayed-Khaiyum氏がThe Wall Street Journal(WSJ)に語った。海底ケーブルの修復完了を待つ間、トンガが再びインターネットに接続できるようにする狙いがあるようだ。
WSJが報じている通り、以前船舶のアンカー(いかり)によってケーブルが損傷した際は、火山噴火で引き起こされるような広範囲の影響がなかったにもかかわらず、修復に2週間を要した。
また、SpaceXもまったく別の自然災害に見舞われ、対応に取り組んでいる。最近打ち上げられたStarlink衛星49基のうちの40基が、地磁気嵐によって深刻な影響を受けたという。宇宙を基盤としたブロードバンドシステムであっても、大自然の気まぐれから逃れることはできないのだ。
WSJによると、トンガで機能している唯一のインターネット接続は現在のところ、ウォーターフロントにあるトンガ王宮と、近隣の政府ビルやリゾート施設のもののみとなっている。しかし、Digicel Groupが提供しているこの限られた接続だけでは、国全体のニーズに応えることはできない。
SpaceXが短期的な中継局を迅速に用意し、トンガ群島の人々のオンライン接続を復旧できれば、成長を続けるStarlinkの衛星ネットワークは長期的な設備、そして災害復旧の取り組み中に利用できる選択肢にもなるということが証明されるはずだ。