軽量かつモダンな「GNOME」系デスクトップを搭載した「Voyager 23.10」
今回は「軽量かつモダンな「GNOME」系デスクトップを搭載した「Voyager 23.10」」についてご紹介します。
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筆者は「GNOME」デスクトップの古くからのファンだと自認している。このデスクトップの最初のベータ版がリリースされた時に試してみて以来、断続的に使用を続けている。そういった点で筆者は、ほぼ全てのバージョンがリリースされた時のことを記憶しており、またそれらを使ってきてもいる。
「Linux」にあまりなじみがない人にとって、デスクトップを変更できるというのはオープンソースのデスクトップOSが持つ大きな魅力だと言える。気に入らなければ、変更すればよいのだ。
このため、GNOMEデスクトップを自分好みのものにするために、ちょっとした工夫をこらしたり、微調整を加える開発者も数多くいる。もちろん、デスクトップに対する変更にはある種の制約がある。それでも、デスクトップを自分好みのユニークなものにしようとする取り組みが数多くなされている。
そこで「Voyager」の出番がやって来る。VoyagerのデスクトップはGNOMEと、「macOS」のデスクトップを練り合わせたような感じに仕上がっており、「Budgie」あるいは「Pantheon」を用いることで、開発者は楽しく容易にLinuxを利用できるデスクトップを作り上げられる。
実際のところ、GNOMEを自らの好みに合わせてカスタマイズするという作業は、ほぼ誰にでもできる。GNOMEの拡張機能をいくつか加えることで、自分だけのVoyager風のLinuxを作成できる。とは言うものの、GNOMEのカスタマイズに時間をかけるよりも、ダウンロードしたデスクトップをそのまま使う方がいいという人もいるだろう。そういう人にはVoyagerをお勧めしたい。
Voyagerのウェブサイトには、Voygerは「インターネットの利用や、職場での作業、マルチメディアやゲームという用途に向いている高速かつ円滑、ユーザーフレンドリー」なディストリビューションだと記されている。
興味を引かれた人のために記しておくと、Voyagerは以下の拡張機能やカスタマイズによってこの素晴らしいデスクトップエクスペリエンスを実現している。
上記の拡張機能の中には、インターネットラジオの「SomaFM」や、「Compiz」のオプションなど、デフォルトでは有効化されていないものも含まれている。しかし「Extensions」アプリを開けば簡単に有効化できる。
また、開発者によって追加されたものの、使用しているGNOMEのバージョンと互換性のない拡張機能も含まれている。これらは有効化されておらず、また有効化することもできない。