宮城県、インフラ異常を通報するミニアプリを実証実験
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宮城県は、デジタル身分証アプリ「ポケットサイン」のミニアプリである「インフラ異常箇所通報アプリ」を活用した実証実験を開始した。同アプリを開発したポケットサインが11月24日に発表した。実証は、県内の住民を対象に2024年3月まで行われる予定。
インフラ異常箇所通報アプリを使うことで、道路や河川などの公共土木施設(インフラ)の異常箇所を発見した際に、スマートフォンアプリから手軽に管轄の自治体に通報することができる。
同アプリは、スマートフォンで24時間通報でき、写真と地図でインフラの異常を詳細すぐさま詳細に把握できるようにする。またアプリからの通報は自治体の管理者画面で一元管理できる。
同アプリを活用することで、通報に要する住民の負担を取り除き、地域住民の力を借りながら日ごろのインフラ管理を効率化する環境を構築できる。通報時に写真や地図を添付することで、インフラの異常箇所を視覚的に共有でき、自治体はどこでどんなインフラの異常が発生しているかを迅速かつ正確に把握できる。
管理面では、どんな通報が寄せられているのかを一目で確認できるとともに、地図の位置情報と異常が生じたインフラの種類によって、通報の送信先を自動で振り分けることも可能だ。さらに、通報はアプリに登録されたデジタル身分証と連携しているため、いたずらなど悪意のある通報の抑制にもつながる。
宮城県では、道路の陥没や河川護岸の損傷など、インフラの異常箇所の把握は、県や維持管理業者が定期的に行う巡回や、年約3000件に上る県民からの情報を基にしてきた。しかし電話での通報の場合、状況や場所を正確につかめないことがあるほか、担当職員らが現地に出向いて確認するなどの手間がかかっていた。