「Raspberry Pi 5」を使ってみた–気になるパフォーマンスや発熱をチェック
今回は「「Raspberry Pi 5」を使ってみた–気になるパフォーマンスや発熱をチェック」についてご紹介します。
関連ワード (ラズパイをより身近に、開発等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
筆者は先ごろRaspberry Pi 5を手に入れた。すでに20台ほどのRaspberry Pi 4を所有しているが、今回、そこにRaspberry Pi 5が仲間入りした。この最新モデルについては、いろいろなうわさを耳にしていたので、箱から取り出して、実際に試してみるのが楽しみで仕方がなかった。
そして、筆者は感銘を受けた。
本当に大きな感銘を受けた。
ただし、1つだけ注意点がある。それは発熱だ。
Raspberry Pi 5の画像を掲載しておこう。
Raspberry Pi 4(右)と並べて撮影した写真も掲載しておく。
最初に重要な問題に言及しておこう。それは、Raspberry Pi 5を今すぐ入手することは可能なのか、という問題だ。
おそらく、今すぐ手に入れるのは難しいだろう。
筆者は、レビュー用として送られたRaspberry Pi 5を先ごろ受け取った。さらに、人々がさまざまなものを高額で転売している場所で2台入手することにも成功した。推奨小売価格よりも約20ドル高い金額を支払っただけなので、それほど気にしていないが、読者の皆さんが同じことをするのは、あまりお薦めしない。推奨小売価格よりも高い金額を支払うことに変わりはないからだ。
AdaFruitやCanaKit、SparkFunといった推奨再販業者から注文する場合は、予約注文することになる。供給が拡大しない限り、2023年中にRaspberry Pi 5を入手できる可能性は低いかもしれない。
入手の問題に関しての解説は以上だ。それでは、筆者が入手したRaspberry Pi 5について紹介していこう。
Raspberry Pi 5には、物理的な変更点がいくつかある。
Raspberry Pi 5には、専用のケースが必要だ(3Dプリンターを持っている人は、自作してもいいだろう)。また、ディスプレイ用のリボンケーブルヘッダーがないため、「Raspberry Pi」でディスプレイの接続にリボンケーブルを使っている人は、HDMIディスプレイを手に入れるか、あるいは、SSHを使用して別のシステムのターミナルからRaspberry Piにアクセスする方法を学ぶ必要がある。
これらの小さな変更点があるので、プロジェクトで使っているRaspberry Pi 4をより強力な新型Raspberry Pi 5にアップグレードするのは、ボードを交換するだけで済むほど簡単ではない可能性がある。
次は、パフォーマンスだ、公式スペックによると、新しいBroadcomのSoC「BCM2712」(クアッドコア、64ビットの「Arm Cortex-A76」プロセッサー搭載)は、Raspberry Pi 4に搭載されていたものよりも2~3倍高速だという。筆者は、パスワードクラッキングツールの「Hashcat」をベンチマークとして使用し、「Raspberry Pi 4 Model B」をRaspberry Pi 5と比較した。Hashcatを使って、「MD5」や「SHA1」など、さまざまな暗号化プロトコルのハッシュを計算するテストを実行したところ、Raspberry Pi 5はRaspberry Pi 4よりも平均で約2倍高速だった。