米ガートナー「ソフトウェアエンジニアリングのハイプサイクル2023年」を発表。「生成AI」や「プラットフォームエンジニアリング」は過度な期待のピーク
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米調査会社のガートナーは、「Hype Cycle for Software Engineering, 2023」(ソフトウェアエンジニアリングのハイプサイクル2023)を発表しました。
ガートナーのハイプサイクルは、技術の登場から安定までを5つのステージに分けて説明したものです。5つのステージは、「黎明期」から始まり、「『過度な期待』のピーク期」「幻滅期」「啓発期」「生産性の安定期」まで。この途中で消えていく技術もあります。
毎年8月頃に「先進テクノロジーのハイプサイクル」が発表されているのはよく知られていますが、同社はそれ以外のさまざまな分野におけるハイプサイクルも発表しています。今回発表されたのもそうしたものの1つで、ソフトウェアエンジニアリング分野にフォーカスされたものです。
参考:米ガートナー「先進テクノロジーのハイプサイクル2023年」を発表。GitOpsは黎明期、生成的AIとクラウドネイティブは過度な期待のピーク
ガートナーはこのハイプサイクルの中に示された技術の中で、次の3つに注目してコメントしています。
AI Coding Assistants(AIコーディングアシスタント)
ソフトウェアの需要はほとんどの組織の能力を超えていて開発者は限界に達しているなかで、AIコーディングアシスタントは、開発者の生産性と幸福感を高めるアクセラレーターとして登場しつつある。
ガートナーは、2027年までに企業のソフトウェア・エンジニアの50%が機械学習を利用したコーディングツールを使用すると予測している。
AI-Augmented Software Engineering(AISE:AIで拡張されたソフトウェアエンジニアリング)
ソフトウェア開発ライフサイクルには、定型的な機能テストや単体テストコード、ドキュメント作成などの定型的で反復的なタスクが含まれますが、AIASEツールはこれらを自動化します。これにより、ソフトウェアエンジニアは機能開発のような価値の高い活動に時間やエネルギー、創造性を集中させることができます。
Platform Engineering(プラットフォーム・エンジニアリング)
開発作業に関わるツールチェーンの複雑さを管理するために、多くのデジタル企業がプラットフォームエンジニアリングを取り入れ、開発チームや製品チームに一貫性のある統合された安全なプラットフォームを提供するプラットフォームチームを設立しています。
ガートナーは、2026年までにソフトウェアエンジニアリング組織の80%が、アプリケーションデリバリのための再利用可能なサービス、コンポーネント、ツールの社内プロバイダーとしてプラットフォームチームを設立すると予測しています。