アドビ、Figma買収を断念–欧州当局の承認を得られないと判断
今回は「アドビ、Figma買収を断念–欧州当局の承認を得られないと判断」についてご紹介します。
関連ワード (CIO/経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
AdobeとFigmaは米国時間12月18日、2022年9月に発表したAdobeによるFigmaの買収契約を解消することで合意した。この買収計画では、AdobeがFigmaを現金と株式を組み合わせて200億ドル(約2兆9000億円)で買収する予定だったが、両社は欧州委員会と英競争・市場庁から買収成立に必要な承認を得る道筋がないとの見解で合意し、取引を終了するという。
Adobeの最高経営責任者(CEO)Shantanu Narayen氏は、買収断念を発表したプレスリリースで、規制当局の調査結果には反対するものの、両社がそれぞれ独立して前に進むことが互いの最善の利益になるとコメントした。
欧州委員会は、現地時間11月17日にAdobeのFigmaの買収に反対する予備的な見解を発表している。声明では、反対理由として、Figmaはコラボレーションデザインツールの明確な市場リーダーであり、Adobeがその最大の競合相手であることから、買収によって同市場の支配的企業が誕生してしまう可能性があることや、AdobeがFigmaと競合する自社製品を廃止することで「逆キラー買収」になる可能性があること、FigmaはAdobeが得意とする画像編集ツール市場の潜在的な競合相手であり、Adobeのこの市場における支配力が強化されてしまう恐れがあることなどを挙げていた。
両社は未解決事項を解決する解除契約に署名した。AdobeはFigmaに対して、事前に合意していた解約手数料を支払う。