セールスフォース、対話型AIアシスタント「Einstein Copilot」に高度な検索機能

今回は「セールスフォース、対話型AIアシスタント「Einstein Copilot」に高度な検索機能」についてご紹介します。

関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 「コパイロット」という用語が生成人工知能(AI)分野で人気を博しており、近い将来、「ChatGPT」や「AIチャットボット」といった用語と同じように広く用いられるかもしれない。Salesforceはそうした中、競争の激しいこの分野で、自社のコパイロットを一歩リードさせようとしている。

 先週の「Salesforce World Tour New York 2023」イベントで、Salesforceは、対話型AIアシスタント「Einstein Copilot」のアップグレードを発表した。同社のさまざまなアプリケーションに統合されるEinstein Copilotは、9月に初めて発表され、2024年2月に一般提供が予定されている。

 今回のアップグレードにより、Einstein Copilotは高度なAI検索機能「Einstein Copilot Search」により、非構造化データからも情報を取得できるようになる。非構造化データとは、形式化されたデータ入力としてフォーマットされていないデータを指し、PDFやメールなどの資料がこれに含まれる。営業、顧客サービス、マーケティング、コマース、およびIT担当者からなる顧客は、メールのやりとりなど、データセットにきちんと整理されていないことの多い情報を活用した問題解決やコンテンツ生成の支援を受けられる。Einstein Copilot Searchは、リアルタイムの非構造化および構造化ビジネスデータを利用して、複雑なプロンプトに回答したり、高度な提案を行ったりする。

  Einstein Copilot Searchは、Salesforceの新たな「Data Cloud Vector Database」を利用することで、非構造化データへのアクセスが可能となる。Data Cloud Vector Databaseは、トランスクリプトや文書のような非構造化データから、製品在庫や購入履歴のような構造化データまで、あらゆるビジネスデータを統合する機能だ。

 Salesforceによると、Data Cloud Vector Databaseのもう1つの利点は、大規模言語モデル(LLM)を微調整する必要がなくなることで、企業が時間と経費を節約し、トレーニングデータの制限によってこれまでアクセスできなかった情報に、LLMがアクセスできるようになる点だ。

  Data Cloud Vector DatabaseとEinstein Copilot Searchは、2024年2月に試験提供され、同時にEinstein Copilotの一般提供が始まる。

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