5Gとエッジの組み合わせで到来する次のイノベーション
今回は「5Gとエッジの組み合わせで到来する次のイノベーション」についてご紹介します。
関連ワード (CIO/経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
エッジコンピューティングと5Gは、長年の間、変革をもたらす技術として期待されてきたが、現実的で説得力があるユースケースが実際に登場し、メジャーな技術になってきたのは最近のことだ。
この現象は加速している。グローバルモバイルサプライヤー協会(GSA)の最新データによれば、現在238社のメーカーから1650種類以上の5Gデバイスが販売されており、その種類は前年から51%増加したという。これらのデバイスは、航空機や自動車、工場の現場などをはじめとする多種多様なシステムで、データを収集・送信・処理するために使われている。
企業にとって、今後エッジは、5G技術(そしていずれは6G)によって提供される低遅延で高速な通信によって、新たなイノベーションが生まれる場所になるだろう。
5Gはエッジにパワーやスピードをもたらすのに加え、入手性も高く導入もしやすいことから、さまざまな革新的なユースケースが登場している。
エッジデバイスが高速通信できれば、交通の監視・管理や、公害のコントロールに利用でき、犯罪の防止に役立てられる可能性も出てくる。カーネギーメロン大学の電気・計算機工学教授であるSwarun Kumar氏は、「連携させることで効率を上げることができる、スマートパーキングセンサーや電力メーター、ネットワーク化された信号機などのネットワークに接続されたデバイスを想像してみてほしい」と述べ、「例えば、最近では山火事が増えているが、広範囲に配置された大気汚染センサーを無線で接続できれば、以前よりもはるかに細かい粒度で大気質を測定・監視することができるだろう」と説明している。これらが実現すれば、都市の行政職員が地域内で起きている出来事に関する情報にリアルタイムでアクセスできるようになる。
米国の非営利業界団体である製造業研究所のレポートでは、5Gが利用できれば、自動運転車が、「車両とその他のあらゆるものの通信を意味する『V2X』(Vehicle-to-everything)という用語で呼ばれる技術を使って、車両同士や、交通網のネットワークに接続されているインテリジェントな部分と車両の間で通信を行う」ことが可能になると述べている。この技術は、トラックや乗用車だけでなく、ドローンや、フォークリフトなどの産業車両でも利用できる。また、配送などのための車両群を運用している管理者は、顧客に配送状況に関するリアルタイム情報を提供できるようになる。