HashiCorp、「Terraform Cloud」「Terraform Enterprise」の機能追加を説明

今回は「HashiCorp、「Terraform Cloud」「Terraform Enterprise」の機能追加を説明」についてご紹介します。

関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 HashiCorpは米国時間2月12日、「Terraform Cloud」や「Terraform Enterprise」に対する機能追加を説明した。

 テスト統合モジュール公開は、いつ、どのようにモジュールを公開するかをコントロールしながら、高品質なモジュールを迅速かつ安全に作成することを支援する。2023年10月に開催の同社カンファレンス「HashiConf」でテストワークフレームとともにベータ版が発表されたが、このほど一般提供された。

 一般提供に際して複数の改良が加えられており、現在、「GitHub」「GitLab」「Bitbucket」「Azure DevOps」といった、Terraform Cloudがサポートする全てのバージョン管理システム(VCS)と互換性がある。また、プルリクエストやマージによってテストが開始されると、テスト結果がVCSステータスチェックとして接続リポジトリーにレポートされる。大規模なモジュールの公開をサポートするため、Terraform Cloud API、そして、Terraform CloudとEnterpriseのプロバイダーの両方が、ユーザーインターフェース(UI)ベースの公開方法に加え、ブランチベースの公開とテスト統合モジュールの有効化をサポートした。

 テスト統合モジュール公開は、Terraform Cloudに加え、Terraform Enterpriseの2024年1月リリース(v202401-1)でも利用できる。

 ワークスペースを可視化する「Explorer」は、2023年5月に開催の同社カンファレンス「HashiDays」でベータ版が発表されたが、このたび一般提供された。ベータ版提供後、クエリー速度の改善、ワークスペースデータのさらなる追加、CSVエクスポートの導入、フィルタリングと条件オプションの提供などが追加されている。

 Ephemeral workspaceには、Terraform Cloud PlusとTerraform Enterprise(v202312-1)で非アクティブベースの破棄が導入された。Ephemeral workspaceは、設定された期間後にプロビジョニングが自動解除されることでコスト削減を可能にするが、有効期間の予測が難しいという課題があったという。非アクティブベースの破棄は、ワークスペースを「非アクティブなら破棄」することを設定できるため、指定された期間内に更新や変更がなかったワークスペースを自動でクリーンアップできるようになった。

 Terraform CloudとTerraform Enterprise(v202401-1)の優先変数セットは、クレデンシャルに使用されるような、よりインフラクリティカルな変数セットの書き換えを防ぐ便利な方法を提供する。プラットフォームチームが変数セットに優先順位を付けると、ユーザーがワークスペースの変数にアクセスできたり、ワークスペースのTerraformの設定を変更できたりする場合でも、その変数セットにある変数を上書きできなくなる。

 UIからのリソース置換は、Terraform Enterpriseのv202401-1でも利用できるようになった。何らかの理由で強制的にオブジェクトを置き換えたい場合は、「Replace Resources」オプションを使ってTerraformのデフォルトの動作を上書きし、選択したリソースを置き換えるように指示できる。コマンドラインインターフェース(CLI)やAPIアプローチに加えて、Terraform CloudのUI経由で新しいランを作成できるようになった。

 ラントリガーの自動適用がTerraform CloudとTerraform Enterpriseのv202401-1で一般提供された。ワークスペース設定の“auto-apply run triggers”オプションは、ラントリガーによって開始されたランを自動適用するかを選択できる。これまでラントリガーによって開始されたランは、ユーザーが手動で確認する必要があった。

 Terraform Cloudのワークスペースでランの実行に使用するTerraformのバージョンを定義する際、UIのバージョンセレクターでは、選択肢がTerraformの特定バージョンか、最新バージョンを常に選ぶオプションに限られていた。アップデートされたTerraformバージョンセレクターは、バージョン制約を含み、ワークスペースが選択されたメジャーまたはマイナーバージョン内にとどまりながら、パッチリリースで特定のTerraformバージョンを自動的にアップデートすることを可能にする。この機能は、Terraform Enterpriseにも2月のv202402-1で提供予定だという。

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