シスコ、Splunk買収を完了–セキュリティやクラウドにオブザーバビリティを統合
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Cisco Systemsは米国時間3月18日、Splunkの買収を完了したと発表した。今後はCiscoのAIやセキュリティ、クラウド、ネットワークとSplunkのオブザーバビリティ(可観測性)の統合を進めるとしている。
Ciscoは、2023年9月にSplunkを約280億ドル(当時約4兆1000億円)で買収することを発表していた。会長 兼 最高経営責任者(CEO)のChuck Robbins氏は、同日公開のブログで、企業はビジネスと人、場所、アプリケーション、データ、デバイスをつなぐことで、サイバーセキュリティの脅威やダウンタイム、各種のビジネスリスクからデジタルのフットプリント全体を保護する必要があると、Splunk買収の目的を説明した。
今後の取り組みでは、(1)AI、(2)セキュリティ、(3)マルチクラウド、(4)ネットワークでの両社ソリューションの統合を推進する。
(1)では、AIのインフラ、AI開発のためのデータ、AIを保護するセキュリティ、AIの運用管理にオブザーバビリティを組み込み、顧客のAI活用を包括的に支援するとしている。(2)では、セキュリティ脅威への対応を高度化、迅速化するために、Splunkのセキュリティ情報・イベント管理(SIEM)やセキュリティ運用自動化(SOAR)と、Ciscoの脅威インテリジェンス・対応の「Talos」を統合し、生成AIを用いたセキュリティ運用、脅威対応の支援も提供していく。
(3)では、両社のオブザーバビリティを統合し、マルチ/ハイブリッドクラウド環境における可視性を高め、システム障害への対応力強化によるITサービスの可用性向上につなげる。(4)では、Ciscoが長年にわたり蓄積しているネットワークにまつわる膨大なデータを活用し、ネットワークの安定性向上のためのソリューションを提供する。
Robbins氏は、両社の統合によってオンプレミスやハイブリッドクラウド、マルチクラウド環境全体のデータを活用できるようになり、あらゆるリスクからの顧客のビジネスの保護と変革に貢献できると強調した。また、今後もOpenTelemetryやeBPFなどのオープンソースコミュニティーの貢献も継続していくとした。
SpkunkのCEOを務めたGary Steele氏は、今回の買収によりCiscoのSpkunkエグゼクティブバイスプレジデント ゼネラルマネージャーに就任した。