「ChatGPT」、ようやく情報ソースを提供–ただし有料プランのみ
今回は「「ChatGPT」、ようやく情報ソースを提供–ただし有料プランのみ」についてご紹介します。
関連ワード (CIO/経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
「ChatGPT」は人工知能(AI)ブームの火付け役となったAIチャットボットだが、明確でクリック可能な脚注など、要望の多い一部の機能がこれまでなかった。OpenAIは米国時間3月29日、この問題への対応を進めると発表した。
OpenAIは「X」のポストで、ChatGPTがインターネットから収集したコンテンツを表示する際にリンクを「もっと目立たせ」、ユーザーに対して回答の背景情報をもっと提供すると述べている。検索結果には今後、回答の引用元のサイト名(括弧に入れて表示)のほか、ソースへのクリック可能なリンクが含まれる。
デモ(下記参照)では、ユーザーが「ダラスでデートの夜に最適なレストラン5店」をChatGPTに質問し、数字付きの推奨店にはそれぞれ、Tripadvisor、Maze of Love、OpenTableなど引用元のサイト名が含まれている。ユーザーはこれらをクリックすれば、その記事に直接アクセスできる。
ウェブブラウジング機能の「Browse」は有料プランでしか利用できないため、この新機能が提供されるのは「ChatGPT Plus」「ChatGPT Team」「ChatGPT Enterprise」のユーザーに限られる。
ユーザーがソースを確認できるよう手助けするのに加えて、OpenAIがXのポストで公開した情報によると、リンクを目立たせることにより、「ユーザーはパブリッシャーやクリエイターのコンテンツを発見しやすくなる」という。
これは、クリエイターから明示的な許可を得ずにウェブスクレイピングによってモデルをトレーニングしているとしてOpenAIが巻き込まれてきた論争への対応と見られる。
そのため、OpenAIの投稿にはさまざまな意見がコメントとして寄せられている。引用元として表示されるよりも、OpenAIがモデルをトレーニングするためにやっているウェブスクレイピングをオプトアウトする方が良いと言うユーザーもいる。その一方で、下記のように、OpenAIの動きは、緊張を緩和する現実的な方法かもしれないと考えるユーザーもいる。
「GPT-4」を利用し、インターネットから収集したコンテンツを使ってクリック可能な脚注を表示できるようにしたいが、その料金は支払いたくないという場合は、そうした機能がすべて無料で使えるMicrosoftの「Copilot」は優れた選択肢となるだろう。