「Linux」でのユーザー管理のために知っておくべきコマンド6選
今回は「「Linux」でのユーザー管理のために知っておくべきコマンド6選」についてご紹介します。
関連ワード (Linuxノウハウ、特集・解説等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
「Linux」はマルチユーザーOSである。つまり、すべての優れたOSと同様、1台のマシン上で複数のユーザーアカウントを使用することができる。複数のユーザーを同時にログインさせることも可能だ。
1人のユーザーがマシンに直接ログインして、別のユーザーがリモートのデスクトップ経由でログインし、さらに別のユーザーが「Secure Shell」経由でログインする、といったことも可能である。制限は、デスクトップに直接ログインできるのが1ユーザーのみであることと、リモートでログインするユーザーの数(特に、それらのユーザーがリモートデスクトップ表示用のアプリを使用してデスクトップを表示している場合)がシステムリソースに大きく影響されることだけだ。
あるいは、自分しか使用しないデスクトップマシンがある場合でも、ユーザー管理が必要な状況が生じるかもしれない。Linuxを最大限に活用したいと考えている人は、いくつかのコマンドを知っておいた方がいいだろう。
本記事では、Linuxシステム上で自分自身やほかのユーザーがデスクトップを円滑に使用できるようにするために、筆者が利用している6つのコマンドを紹介する。
簡単に説明すると、adduserコマンドを使用すると、Linuxマシンに新しいユーザーを追加できる。Oliviaという名前の家族がいて、あなたは自分のマシン上のアカウントをOliviaに与えたいと思っているとしよう。それを実行するには、以下のようなコマンドを使用する。
sudoパスワードの入力を求められた後、必要な情報(氏名、部屋番号、勤務先の電話番号、自宅の電話番号など)を入力するよう求められる。それらの情報の入力は任意だが、少なくとも氏名は追加しておくことをお薦めする。
adduserコマンドは、新しいユーザーのホームディレクトリーと、ログインに必要なそのほかのすべての要素(ただし、パスワードは除く)を作成する。
ここでは、adduserコマンドの使い方について、非常に基本的なことを解説したが、これさえ知っておけば、新しいユーザーを追加できる。このコマンドの機能を詳しく知りたい人は、以下のコマンドを実行して、マニュアルページを参照してほしい。
adduserコマンドでユーザーを追加したら、そのユーザーにパスワードを付与する必要がある。ここでも、oliviaの例を使用する。oliviaにログイン/sudoパスワードを付与するには、以下のコマンドを実行する。
最初にsudoパスワードの入力を求められ、次にoliviaのパスワードの入力/確認を求められる。
読者の皆さんは、この方法には問題があることにおそらく気づかれたはずだ。あなたがoliviaのパスワードを知っていることは、セキュリティとプライバシーの観点から見て、好ましくない。幸い、パスワードを作成して、すぐに期限切れになるように設定することが可能だ(期限が切れると、oliviaは最初のログイン時にパスワードを変更するよう求められる)。これを実行するには、別のコマンドを使用する必要がある。
新しいユーザーの一時パスワードを作成したいときは、先ほど紹介した方法(adduserとpasswdを使用)でそのユーザーを作成した後、以下のようにchageコマンドを実行し、パスワードがすぐに期限切れになるように設定する(ここでも、oliviaの例を使用している)。