NEC、新共通基盤「BluStellar」を発表–創業125年目に“第3.5の創業期”へ
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NECは5月30日、新たな価値創造モデルと位置付ける「BluStellar(ブルーステラ)」を発表した。同社は、DXオファリングを迅速に提供するための共通基盤「NEC Digital Platform」を提供してきたが、BluStellarはこれを進化させながら新ブランドとして事業展開する。
BluStellarは、イタリア語で「青い星」を意味し、同日の記者会見で取締役 代表執行役社長兼CEO(最高経営責任者)の森田隆之氏は、「お客さまの道しるべとして、光る星になるとの思いを込めて命名した。お客さまを未来に導く価値創造モデルになる」と説明したする。
NECは、BluStellarを「新たな価値創造モデル」と定義しているように、これまでのNEC Digital Platformによる共通基盤の役割をさらに拡張した。森田氏は、「BluStellarのベースとなったNEC Digital Platformは共通基盤で、テクノロジーの集積というイメージが強い。進化をさせても、お客さまも社内もそのイメージを抜け切らない。NECが目指しているのは価値創造モデルの構築。上流コンサルティングから開発、デリバリー、運用、保守までがつながったプロセスでの価値提供が必要になる」とした。
森田氏は、同社の提供価値がテクノロジーで終わることなくエンドツーエンドでつながることにあるとし、その徹底のために名称を変える必要があったとした。AIや顔認証、セキュリティなど鍵にNECの自生技術がそろい、他社と差別化できるパートナーリングが可能になり、「新ブランドのもとで継続的なビジネスを進め、お客さまや社内が価値創造モデルに集中できる環境が整う」と述べた。
また、Corporate SEVP兼CDO(最高デジタル責任者)の吉崎敏文氏は、「BluStellarは、抽象的な概念やソリューションではない。NECが自らしてきた変革の実践を集大成したもの」と強調した。「過去5年間にわたり100以上のオファリングを用意し、1つのプラットフォームで展開できる共通基盤を構築し、フレームワーク化を進め、NEC自らの変革の経験からNECが自信を持って、何を提供できるのかを示す」と位置付けた。
NECは2019年にDX専任組織を発足し、プラットフォーム構築とDXオファリングの提供を開始した。2020年に戦略コンサルティングのアプローチを開始し、2021年にはAmazon Web Services(AWS)やMicrosoftなどとのグローバルアライアンスを締結。2022年にNEC Digital Platformへ機能集約し、2023年にはコンサルティングから製品サービス、デリバリー、マーケティングまでのDX機能を一元化して、約3万4000人の「デジタルプラットフォームビジネスユニット」を設置した。「BluStellarは満を持して発表したもの」(吉崎氏)
NECは、今回の発表に伴ってデジタルプラットフォームビジネスユニット内に、BluStellarに関する事業推進組織を約400人体制で新設し、DXを加速する製品やサービスを企画、開発するほか、市場に特化したDXを推進すべく、ビジネス部門ごとにBluStellarのアンバサダーを配置して、あらゆる領域の顧客に伴走し、変革推進を支援するという。