生成AI利用の高度化にRAG活用–エクサウィザーズ、生成AIの利用実態調査
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エクサウィザーズのグループ会社であるExa Enterprise AIは6月10日、「生成AIの利用実態調査」の結果を発表した。同調査は5月27日と29日に開催した生成AIセミナーで実施し、302社402人から回答を得た。
調査によると、約50%が生成AIの検索拡張生成(RAG)に取り組んでおり、同社は生成AIにおいてRAGを活用する時代に移行したことが明らかになったと指摘している。RAGは、顧客独自のデータを生成AIで加工・分析できる機能で、生成AIを活用する上でより正確な回答が得られるなどの理由から注目が集まっているという。
生成AIの利用実態調査は、2023年4月から継続的に実施しており、今回で4回目の調査となる。第1回調査から「ChatGPT」など生成AIの業務での利用状況を、「関心なし」「関心はある」「試しに利用」「時々使用」「日常的に使用」の5段階に分類し、活用レベルの推移を公開している。今回の調査では、「時々利用している」が41.0%と最も多く、第3回調査(2023年12月実施)から1.3ポイント増加した。
RAGの活用状況については、41.3%が「取り組みたいと思っているが着手できていない」と回答。「現在取組中(検討・開発中)」(30.8%)や「既に取組済みだが定着化はこれから」(13.4%)、「既に取組済みであり生産性向上の実現や定着化が進んでいる」(4.0%)と、RAGに取り組んでいるとの回答は計48.2%だった。
一方で、RAGを行うに当たり「必要な情報がデータ化できていない」(40.8%)、「データはあるが形式がバラバラ」(40.8%)とデータに関わる課題を抱えている回答が多く見られた。また、生成AI活用レベルが高い組織では、データに関わる課題から「前処理が不十分で精度が上がらない」(29.0%)、「利用者や経営陣の期待値が高すぎる」(16.8%)という課題に移行しているという。
生成AIを導入している部門については、「全社的に導入」している組織が、第3回調査の34.2%から54.9%に拡大した。Exa Enterprise AIは、全社的な導入が広がったことで、社内での連携や共有が進み、日常的な利用の増加につながっているのではないかとしている。
また、部署や組織で生成AI活用を定着化させるために必要なことは何かを尋ねると、27.4%が「社内データ連携(RAG)」と回答し、以下「可視化」(23.9%)、「事務局施策」(23.4%)と続いた。