自動車のサイバーセキュリティ、心配は個人情報–VicOne調査
今回は「自動車のサイバーセキュリティ、心配は個人情報–VicOne調査」についてご紹介します。
関連ワード (セキュリティ等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
トレンドマイクロの子会社で自動車向けサイバーセキュリティ事業を手掛けるVicOneは、一般を対象に実施した自動車に関するサイバーセキュリティ意識調査の結果を発表した。それによると、多くの回答者がプライバシーや個人情報などへの影響を懸念していることが分かった。
調査は、3月13~15日に国内に居住する18~65歳を対象としてウェブでアンケートを行い、660人が回答した。このうち国内で有効な運転免許証の保有者もしくは過去に保有していた回答者は598人(90.6%)となっている。
まず、自動車へのサイバー攻撃で安全性に対するリスクが最も重大だと考えるのは、「プライバシー/データの保護の安全性」が39.8%で最も多く、「分からない」が24.6%、「経済的な損失に対する安全性」が20.6%で続いた。「物理的/交通の安全性」は15.0%で、同社は「自動車へのサイバー攻撃が交通事故などの人的被害をもたらす危険性があることを意識しているのは少数派」と指摘する。
また、自動車でのサイバーセキュリティの必要性では、57.6%が「必要だと思う」、33.8%が「どちらともいえない」、8.6%が「必要ではないと思う」と答えた。「どちらともいえない」と「必要ではないと思う」の回答者(280人)が挙げた理由は、「どのようなリスクがあるのか分からない」「コネクテッドカーがまだあまり普及していない、または自分が乗らなければいい」「自動車から個人情報の流出があったと聞いたことがない」「リスクが小さい(わざわざお金をかけるまでもない)」「治安がいいから」などだった。
回答者が想定する自動車へのサイバー攻撃での標的(複数回答、「わからない」は排他選択肢)では、「Wi-Fi」(51.1%)や「Bluetooth」(42.0%)が挙がったものの、「携帯回線」(25.8%)や「USB」(17.7%)、「EV充電設備」(12.4%)など総じて低かった。
コネックテッドカーを自身が保有もしくは家族・同居人が所有して自身も乗車する機会がある回答者(130人)に情報登録などを尋ねたところ、自動車に情報を登録していることを把握しているのは68.5%だった。また、回答者が想定しているコネックテッドカーから盗まれる可能性のある情報の種類(複数回答、「わからない」は排他選択肢)では、「車両の位置情報」(54.7%)や「住所」(46.7%)、「氏名」(46.1%)、「走行距離や時間」(41.4%)、「ドライブレコーダーの映像」(37.7%)などが挙げられた。