Docker Desktop内のコンテナに対して「localhost」でアクセス可能に、WSL2のストレージ領域を自動で縮小など新機能、Docker Desktop 4.34正式リリース
今回は「Docker Desktop内のコンテナに対して「localhost」でアクセス可能に、WSL2のストレージ領域を自動で縮小など新機能、Docker Desktop 4.34正式リリース」についてご紹介します。
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本記事は、Publickey様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
Docker社は、WindowsやMac、Linuxに手軽にDockerコンテナ環境を導入し利用できるソフトウェアであるDocker Desktopの最新版「Docker Desktop 4.34」正式版のリリースを発表しました。
Docker Desktop 4.34では、Docker Dekstop内のコンテナに「localhost」でアクセス可能にする設定やWSL2を利用していてオブジェクトが削除された場合、自動的にストレージ領域が解放される新機能などが追加されています。
localhostでコンテナ内のサービスに接続可能に
Docker Dekstop内のコンテナに「localhost」でアクセス可能な設定があらたに追加されました。下記は「Docker Desktop 4.34: MSI Installer GA, Upgraded Host Networking, and Powerful Enhancements for Boosted Productivity & Administration」から、説明部分の引用です。
Host networking allows containers that are started with –net=host to use localhost to connect to TCP and UDP services on the host. It will automatically allow software on the host to use localhost to connect to TCP and UDP services in the container.
ホストネットワーキングでは、「–net=host」オプションで起動されたコンテナは、「localhost」を用いてホスト上のTCPとUDPのサービスに接続することを可能にします。これは自動的に、ホスト上のソフトウェアがコンテナ内のTCPとUDPサービスに対してlocalhostを用いて接続できるようになります。
この機能はこれまでDocker Engineでは可能でしたが、それをDocker Desktopでも可能にしたことでこれまで必要だった複雑なネットワークの設定が不要になり、Docker Desktopを用いた開発者の生産性向上につながるとされています。
下記がその設定画面です。
WSL2でディスクスペースの自動縮退が可能に
Windowsに対応したDocker Desktop for WSL2では、コンテナやコンテナイメージなどのDocker関連オブジェクトを削除しても、自動的にその領域が仮想ディスクから削除されず、コンパクト化ツールを使う必要がありました。
今後はこの処理が自動的に行われると、次のように説明されています。
When you quit the app, Docker Desktop will automatically check whether there is storage space that can be returned to the host. It will then scan the virtual disk used for Docker storage, and compact it by returning all zeroed blocks to the operating system.
アプリケーションを終了した時点で、Docker Desktopはホストに返却できるストレージ領域があるかどうかを自動的にチェックします。そしてDockerストレージで使われている仮想ディスクをスキャンし、ゼロにされたすべてのブロックをOSに返却することでコンパクト化します。
そのほかDocker Desktop 4.34では、カスタマイズしたDocker Desktopを簡単に配布できるMSIインストーラ作成機能がBusinessプランの顧客に提供、コマンドライン「docker login」での認証機能の改善、Docker DesktopのNVIDIA AI Workbenchiの統合などの新機能が追加されています。