レノボ、ハイブリッドAI戦略を推進–NVIDIAと新基盤、第6世代液冷など披露

今回は「レノボ、ハイブリッドAI戦略を推進–NVIDIAと新基盤、第6世代液冷など披露」についてご紹介します。

関連ワード (ITインフラ等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 Lenovoは米国時間10月15日、シアトルで年次イベント「Lenovo Tech World 2024」を開催した。2023年に打ち出した「AI for All」を継続し、エンタープライズ向けでは「ハイブリッドAI」へのソリューションを発表した。

 基調講演の冒頭、会場では、同社が難病とされる筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者向けに開発した、AIを活用したコミュニケーションソリューション(DeepBrain AI、Scott-Morgan Foundationと共同開発)をデモンストレーションする動画が映し出された。患者の声や体の動きなどを学習して本人のように振る舞うAIアバターを使い、患者が子供と会話するというもので、手や声を使って入力することができなくなっても、視線や脳信号を使って言葉を伝えることができる。

 登壇した最高経営責任者(CEO)のYuanqing Yang氏は、「AIはリアルだ。バブルではない。人の生活の質と企業の生産性に貢献している」と語り、「(AI活用の初期段階には)生産性の飛躍的向上というメリットがあるが、(その先には)ビジネスが根本からパラダイムシフトする時期がやってくる。そのためには、AIはクラウドだけではなく、手元にあるデバイスや企業・組織で活用する必要がある」と続けた。

 Lenovoは、2023年のTech Worldで「AI for All」を打ち出した。コンシューマー向けには、AI PCなどのデバイスとその上で動くソフトウェアを通じて、エンタープライズ向けには、クラウドとオンプレミスの両方にあるデータを使ったAIを提唱している。「企業の基盤モデルとプライベートクラウドは、パブリックにある基盤モデルとパブリッククラウドと共存する。これがハイブリッドAIだ」とYang氏。「パーソナルAI」「エンタープライズAI」「パブリックAI」の3種類のAIを組み合わせ、AIの能力を最大に享受するというのが同社のハイブリッドAI戦略だ。

 今回のイベントで同社は、コンシューマー向けでは、端末上で動くAIエージェント「Lenovo AI Now」や、スマートアシスタントのコンセプト「Lenovo AI Buddy」などを発表した。

 エンタープライズ向けでは、ハイブリッドAIを実現する仕組みとなるハイブリッドインフラが必要になる。エッジ環境にあるクライアント端末やオンプレミス/プライベートクラウドなどが高速のネットワークで接続されてデータを処理し、AIモデルに送り、トレーニングや推論を行う。そのほか、このようなハイブリッドインフラ、データ、AIモデル、ソフトウェアなどが連携し、設計・実装・拡張・保守と、ライフサイクルを通じて支援するサービス、AIソフトウェアのエコシステムなども重要になる。

 そのフレームワークとして同社は、NVIDIAと共同開発した「Lenovo Hybrid AI Advantage with NVIDIA」を発表した。Yang氏は、「新しい時代のAIを開発、展開するためのエンドツーエンドのAIプラットフォーム」と述べる。

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