Dataiku、生成AIの運用管理サービス「LLMガード」を提供開始
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Dataiku Japanは10月23日、企業が生成AIを活用する際のコスト管理や品質保証、安全確保を支援するソリューション「Dataiku LLMガード」の提供を発表した。
LLMガードは、「コストガード」「安全性ガード」「クオリティーガード」で構成されるソリューションスイートになる。LLMゲートウェイ「Dataiku LLMメッシュ」に統合されており、エンタープライズグレードの生成AIアプリケーションを構築・管理するのに役立てられる。
Dataikuの調査によると、回答者の88%は大規模言語モデル(LLM)を管理するための特定のアプリケーションやプロセスを持っていないという。その上で、LLMガードは企業が生成AIを構築、導入、管理する際のリスクを軽減するように設計されている。
「コストガード」は、企業がLLMの使用状況を効率的に追跡・監視するためのコスト管理機能であり、生成AIの予算に対する支出を予測・管理する。
「安全性ガード」は、リクエストとレスポンスの機密情報を評価し、カスタマイズ可能なツールを用いてLLMの利用を保護する機能。これにより、データの不正使用や漏えいを防ぐ。
「クオリティーガード」は、各ユースケースにおけるLLMの品質を、自動化された標準化評価で保証する機能である。レスポンスの質を最大化し、評価プロセスの客観性と拡張性を確保する。例えば、企業は生成AIの回答の関連性や正確性を自動で評価でき、最適なLLMとアプローチを選べるようになる。また、生成AIの信頼性を長く保つのにも役立てられる。さらに、品質評価が簡単になることで、概念実証(PoC)から本格導入までスムーズに移行できる。
これまで、企業が生成AIを導入する際には、LLMを評価するために独自にコードを作成するか、専用ツールを使う必要があった。今回、新たにDataikuの「ユニバーサルAIプラットフォーム」を使うことで、生成AIの品質を迅速かつ容易に評価し、生成AIのユースケース構築のプロセスに組み込めるようになった。
Dataikuの共同創業者で最高経営責任者(CEO)のFlorian Douetteau氏は、「生成AIアプリケーションが、コスト、品質、安全性の面で一貫したパフォーマンスを提供することを確実にすることは、生成AIのテクノロジーが企業でその潜在能力を最大限に発揮するために不可欠である」とコメントした。