アイドルの握手会で、握手の感触を遠隔化―モーションリブの感触伝送技術リアルハプティクス採用
今回は「アイドルの握手会で、握手の感触を遠隔化―モーションリブの感触伝送技術リアルハプティクス採用」についてご紹介します。
関連ワード (今後、力触覚技術、発表等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、TechCrunch様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
慶應義塾大学発スタートアップのモーションリブは3月17日、「スカパー!アイドルフェス! ~Think of SDGs~」(3月16日開催)における「さわれるVR握手会」において、リアルな感触が遠隔地に伝わるリアルハプティクス装置を提供し、アイドルとのソーシャルディスタンスを保ちつつ、握手の感触の双方向ライブ体験を実現したと発表した。コロナ禍で接触コミュニケーションの機会が減少する中、新時代の非対面接触コミュニケーション手段として期待される。
今回「スカパー!アイドルフェス! ~Think of SDGs~」では、モーションリブが提供するリアルハプティクスという感触伝送テクノロジーを用いて、離れた場所にいるアイドルと直接握手しているかのような感覚を得られる「さわれるVR握手会」を開催した。
リアルハプティクスとは、慶應義塾大学で発明された、人の力加減や物の感触を正確に遠隔地に伝送できる制御技術。アクチュエーターの⼒加減を⾃在に制御可能で、VRなどの画像技術・音声技術と組み合わせることで、より没入感のある体験を創造できるという。
モーションリブは、機械が力触覚を自在にコントロールするために必要なリアルハプティクスについて、機械への実装を可能にするための研究開発から、キーデバイスである「AbcCore」の製造販売まで行うスタートアップ。AbcCoreは、同社が開発した、リアルハプティクスの実装を簡便にする汎用力触覚ICチップにあたる。力センサーや特殊なモーターなどを必要とせず、市販モーターを使って力加減や力触覚伝送の制御を実現する点に技術的優位性を持つという。すでに70社ほどの企業に先行提供しており、共同研究や実用化が始まっているそうだ。
またモーションリブは、共同研究を行う「ソリューション事業」、AbcCoreを提供する「デバイス事業」、技術を提供する「ライセンス事業」の3事業を柱に、顧客企業の製品企画から量産販売までをサポートできる体制を構築している。
今後もモーションリブは、力触覚技術リアルハプティクスを通して、Withコロナ社会における新たなコミュニケーション手段を提供するという。