荒川区、内田洋行と連携し教育IT基盤を刷新–学習系と校務系で異なるOSを1台のPCで利用
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東京都荒川区は、内田洋行の支援のもと「GIGAスクール構想 第2期」の端末更新として、児童・生徒向けに「Chromebook」、教職員向けに「Windows PC」と仮想デスクトップを導入した。内田洋行が発表した。
今回のIT環境の刷新では、児童・生徒1人1台の端末更新に加え、教職員の働き方改革とセキュリティ強化を両立させることを目指しているという。
課題として挙がっていたのは、教職員は、校務用PCと学習用端末の2台を持ち歩く必要があり負担が大きかったことや、校務系システムと学習系システムでOSが異なるため、セキュリティリスクや運用管理の煩雑さがあったことだった。また、ネットワークの速度や安定性に課題があり、オンライン教材の利用や動画視聴に支障を来す場合があったという。
今回の刷新で荒川区の教育ICT環境は、学習系環境としてChromebookと「Google Workspace for Education Plus」(GWS)、校務系環境は「Microsoft 365 Education A5」(M365 A5)、仮想デスクトップ 「Azure Virtual Desktop」(AVD)で構成した。
仮想デスクトップの導入により、教職員は1台のPCで校務系システムと学習系システムの両方にアクセスできるようになり、場所を選ばずに業務を行えるようになった。また校務系と学習系のネットワークを分離し、多要素認証を導入することで、セキュリティリスクを低減した。さらに学校ネットワークを刷新し、高速かつ安定した通信環境を実現し、内田洋行の学習eポータル「L-Gate」の新機能により、大量のPCを台帳管理できるようにしたという。
このほか、1台の端末からMicrosoftとGoogleの2つのOSを安全に利用できるハイブリッド環境を実現し、校務系と学習系のシステム間でセキュアにデータの受け渡しができるようになった。さらにキャッシュサーバを設置することで、ネットワーク負荷を軽減している。また仮想デスクトップのコスト上昇を抑制するため、仮想マシンの起動台数を制御するシステムを導入した。加えてID統合管理システムにより、名簿連携やデータの一元管理を実現している。