Akamaiがクラウド強化、新たなデータベースサービスやKubernetes対応など投入
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本記事は、Publickey様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
大手CDNベンダとして知られるAkamaiが、同社のクラウドサービスを強化する新サービスなどを発表しました。
同社は2022年2月にクラウドベンダのLinodeを買収、昨年(2023年)3月には全サービスを「Connected Cloud」にリブランドすることでクラウド市場への本格参入を明確にしていました。
参考:Akamai、全サービスを「Connected Cloud」にリブランドし、クラウドへ本格参入。新たに分散型クラウドサービスを投入
今回の新サービスにはクラウドネイティブやマネージドデータベースサービス強化、GPUインスタンスなどが含まれており、より多くの企業による利用を狙ったものといえます。
Aivenによるマネージドデータベース提供
同社は買収したLinodeが提供するMySQLとPostgreSQLのマネージドデータベースを以前から提供していましたが、今回新たにAiven社が提供するマネージドデータベースも利用可能となります。
Aivenはさまざまなクラウド上でデータベースインフラを提供する企業です。Akamaiのクラウド上ではまずMySQLとPostgreSQLの提供が11月から開始予定で、Redsの提供も予定されています。
Akamaiとしてはマネージドデータベースが得意な企業であるAivenと協力することで、より品質の高いスケーラブルなデータベースの提供を迅速に展開できるようにする狙いがあると見られます。
Kubernetsのパッケージとマネージドサービス提供
クラウドネイティブの分野では、Akamaiクラウド上で迅速にデプロイし運用できるKubernetesディストリビューションの「Akamai Application Platform」をベータ公開しました。
これはKubernetesと関連ツールなどがユーザーのユースケースに適したさまざまな形式でパッケージングされており、ユーザーは適切な構成ですぐにKubernetesをプラットフォームとして利用可能になるというものです。
同社のクラウドは、本格的なデータセンターからなる「コアコンピューティングリージョン」と、ユーザーの近くに存在する軽量なデータセンターからなる「ディストリビューテッドリージョン」の2つのリージョン群で構成されています(日本には東京と大阪の2つのコアコンピューティングリージョンが設置されています)。
Akamai Application Platformはまずコアコンピューティングリージョンで展開可能となっており、今後ディストリビューテッドリージョンにも展開可能になる予定です。また他社のクラウドへの展開も検討中とされています。
同社はまた今月からKubernetesのマネージドサービスについてもベータ公開を予定しています。
GPUインスタンスや第二世代オブジェクトストレージ
NVIDIA RTX 4000 Ada世代のGPUを利用可能にするGPUインスタンス、より高性能化した第二世代のオブジェクトストレージなどの提供も発表しています。