「iPhone 16e」発表の裏でひっそりと消えた5つのもの
今回は「「iPhone 16e」発表の裏でひっそりと消えた5つのもの」についてご紹介します。
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Appleは今週、「iPhone 16e」を発表した一方で、5つの製品やサービスが姿を消した。それらは、必ずしも切り捨てられたわけではない。しかし、「iPhone」全体の体験をより良くするためには、廃止せざるを得なかったのだろう。以下では、それらのリストと、現在のiPhoneシリーズにいかに貢献しているかを示す。
新しいiPhoneが発売されるたびに、旧世代のモデルはほとんどの場合、値下げされるか販売終了となる。iPhone 16eの発表に伴い、発売から3年が経過したiPhone 14シリーズは廃止となり、おそらく誰もそれを恋しく思うことはないだろう。
2022年にiPhone 14シリーズをレビューした際、米ZDNET編集長のJason Hinerと筆者は、常時表示ディスプレーやeSIMサポートへの切り替えなどに改善の余地があることを感じた。iPhone 14シリーズで当時導入された変更点には、最新モデルへの買い替えをためらう消費者を増やす要因となるものが含まれていた。
Appleが「Lightning」ポートを維持したことも、事態を悪化させた。Lightningポートは、「iPad」や「MacBook」などの製品では既に段階的に廃止され始めていた。iPhone 14と「iPhone 14 Plus」が「Apple Store」から姿を消したことで、iPhone 16eは予算を重視する消費者にとって最有力候補となった。
「USB-C」ポートが主流であり、今後もそれは変わらない。AppleがiPhone 14シリーズと「iPhone SE(2022)」の両方を廃止したことで、iPhoneのLightningポートは正式に終了した。
Appleの整備済製品を購入する場合を除き、公式サイトとストアで購入する全てのiPhoneには、USB-Cポートが搭載される。これは、ケーブルを統一したいと望んでいた人や、Lightningケーブルの利便性に不満を感じていた人にとって歓迎すべきことだ。
正式な発表はないものの、過去3年間、(PRODUCT)REDの展開は徐々に縮小傾向にあり、Appleが距離を置いているのは明らかだ。以前は、賛否両論はあったものの、赤色を基調としたデバイスやケースはヒト免疫不全ウイルス/後天性免疫不全(HIV/AIDS)研究への資金提供に貢献していたし、何よりそのデザインは魅力的だった(上の画像を参照)。
皮肉なことに、(PRODUCT)REDの最新モデルは先述のiPhone 14シリーズに含まれていた。AppleがiPhone 16eでホワイトとブラックの仕上げにこだわり、赤色の保護ケースも発売されない現状では、今後(PRODUCT)RED製品が登場するとは考えにくい。
Appleは2016年に「iPhone SE」ブランドを導入し、「Special Edition」としてコストパフォーマンスに優れたモデルとして展開してきた。iPhone 16eもその流れをくむものだが、「SE」から「e」への変更は、ユーザーによっては戸惑いを覚えるかもしれない。
米ZDNETのLance Whitneyは、さっそくこの新しいネーミングについて調査を始めた。筆者は「e」が「essential」を意味すると考えているが、Appleが公式見解を示すまでは以前ほどの特別感がないのは事実だ。
デジタルコンテンツの消費拡大に伴い、iPhoneの物理ホームボタンの廃止は必然の流れだった。旧世代のiPhoneに搭載されていたホームボタンは、「Touch ID」センサーや心地よい触覚フィードバックを備え、多くのユーザーに愛されていたが、デバイス前面のスペースを占有していた。
iPhone 16eではホームボタンを廃止することで、ディスプレーサイズが6.1インチに拡大され、「Face ID」としても機能するカメラノッチが搭載された。また、手が汗ばんでいてもロックを解除するのが簡単になった。