テレワークが「自立」後押し “次の一歩”で「社外」で活躍することへの関心高まる
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あなたは、「仕事や働き方の現状を改善・向上するために考えていることは?」と問われたら、何と答えるだろうか。
一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会(東京都中央区、平田麻莉代表理事)が行った調査の結果が大変興味深い。
今の仕事や働き方の問題を解消したり、満足度を高めたりするために、“次の一歩”として考えていることで、1番多かったのが「副業」(66.0%)であった。以下、「非営利活動」(55.3%)、「起業」(46.5%)、「フリーランス」(46.4%)と続く。これらは、現役会社員が「現在行っている」「具体的に考えている」「いつかはしたいと考えている」と回答したものの合計値である。
「興味深い」というのは、ビフォーよりもアフターコロナの方が、意識や関心が高い傾向にあることだ。調査の対象や方法は、コロナ前後で異なるものの、「現状を打開して、より満足度の高い働き方をする」ための方策として、とりわけ「起業・フリーランス」や「非営利活動」など、「社外」で活躍することへの関心の高まりが大きいようだ。逆に、同じ会社員のままで、会社という居場所を変えるだけという「転職」への関心は、若干低くなっている。
同調査では「テレワーク(在宅ワーク)の浸透度合い」にも注目している。「テレワーク活用」を経験した会社員は8割近くに達し(77.6%)、このうち「コロナ禍がきっかけでテレワークを経験した」人が41.7%にも上る。フリーランスで働く人たちも同様に7割以上(71.5%)がテレワークを活用しているが、こちらでは逆に「コロナ禍以前から活用している」人が54.1%と半数を超えている。
「テレワーク導入」という働き方変革の波は高まりつつあったとはいえ、多くの会社員が“半強制的”にテレワークを経験した(させられた)。おそらく、その経験は、コロナ禍によって、予想していたよりも早くもたらされたと思われる。
フリーランスでは当たり前の就業環境であるテレワークを経験した会社員は、「やってみると意外といいじゃないか」と思ったのではないだろうか。
同調査でも、「働き方に対する満足度」について「非常に満足」と回答した割合は、テレワーク活用済が27.4%であるのに対し、未活用では4.1%と、6倍以上の開きがある。
テレワークの経験が、会社に頼り切っていた会社員に対して、「自立」への意識づけのきっかけを与えたといえるのではないだろうか。
■日本で初めての「50代以上会社員」に特化した、定年後ライフの準備支援機関。定年後の「自走人生」を目指す中高年会社員を応援。中高年会社員向け学習システム『キャリア羅針盤』を開発中。(https://www.teinengo-lab.or.jp)
■得丸英司(とくまる・えいじ) 一般社団法人定年後研究所所長。星和ビジネスリンク取締役専務執行役員。1957年生まれ。大手生命保険会社で25年にわたりコンサルティング部門に従事。日本FP協会常務理事(現在、特別顧問)、慶應義塾大学講師などを歴任。著書に「定年後のつくり方」(廣済堂新書)。
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