エディオン、12の大規模基幹システムをクラウドに全面移行
今回は「エディオン、12の大規模基幹システムをクラウドに全面移行」についてご紹介します。
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家電販売やリフォームなどを事業展開し、グループ全体で全国に約1200店舗(FC含む)を運営するエディオンは、店舗、本部、在庫、物流業務などの12の大規模基幹システムを「Oracle Exadata Cloud Service」を含む「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」上に全面移行し、2020年11月に稼働開始した。
また、「Oracle Cloud」の東京と大阪の2つのリージョンを活用した災害復旧(DR)環境を構築した。自社主導で「OCI」への移行およびDR環境構築を行った結果、システムの開発の内製化のさらなる促進、および運用においても内製化を加速している。
エディオンでは、今回のプロジェクトにおける要件として、「Oracle Exadata」を含む100台以上の仮想サーバーおよび物理サーバーをパブリッククラウドへ一括移行できることや、要件定義から本番およびDR環境構築、各種ソフトウェアのバージョンアップ、移行までの全プロセスを11カ月で完了できること、さらに移行時のシステム停止は3時間、で、これらの移行を自社主導で実現可能というものを挙げていた。
そこで他社のパブリッククラウドも検討した結果、クラウド上で「Oracle Exadata」のワークロードを安定稼動させるにはオンプレミスと同等またはそれ以上の高い性能および信頼性を提供する「Oracle Exadata Cloud Service」が必須と判断した。また、国内の2つのリージョンを活用したDR環境の構築が可能であり、日本オラクルのコンサルティング部門による高度な移行支援を受けられることを評価し「OCI」を選定した。
エディオンでは、日本オラクルのコンサルティング部門と緊密に連携し移行計画を策定した。
東京および大阪リージョンの2拠点で合計200以上のコンピュートインスタンス、2つの「Oracle Exadata Cloud Service」を活用した本番環境およびDR環境の検証構築、システムメンテナンスにおける人的ミスをなくすためにInfrastructure as Codeを採用しているた。
また、「Oracle Cloud Maximum Availability Architecture(MAA)」で推奨される最適な高可用性構成を実装することで、基幹システムに不可欠な可用性とデータ保護を実現し、事業継続性を強化できた。さらにシステムの柔軟性やセキュリティ対策としては、OS、ミドルウェア、データベースも最新バージョンへのアップデートも併せて実施した。
アプリケーションのテストを短期間で実施するために「Oracle Real Application Testing」を活用し、データベースの移行には、「Oracle GoldenGate」、「Oracle GoldenGate Veridata」に加え、ファイル移行にカスタムで開発したツールを活用することで、一括移行、差分移行、切戻しの仕組みを可能にし、3時間以内で確実な移行に成功した。