サステナビリティーとガバナンスをITで支援–オープンテキスト・反町社長
今回は「サステナビリティーとガバナンスをITで支援–オープンテキスト・反町社長」についてご紹介します。
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2022年に向けたIT企業のトップメッセージや年頭所感を紹介する。
オープンテキスト 代表取締役社長 反町浩一郎氏
この2年間、コロナ禍においてリモートワークに向けたインフラが整備されてきましたが、特に昨年はツールやハードウェアの導入・整備にとどまらず、この状況をいかに最適に活かし、どう効率的かつガバナンスを効かせてビジネスを推進していくかに主眼が置かれた年であったと思います。
さらに、SDGsやESGといった環境や社会に配慮した「サステナビリティー経営」への関心も高まりました。オープンテキストが昨年10月に発表した「消費者のエシカル・サプライチェーンに関する意識調査」では、日本の消費者の7割以上が「倫理的に調達・生産された製品を購入することは重要」と感じていることが明らかとなりました。グリーンやエシカル(倫理)の観点から調達先を選定したりすることは、今後全ての企業に求められてくる要素になると思われ、今後も、企業の社会的責任および将来を見据えた長期的な戦略がますます求められてくると考えられます。
次のステップとして、日本企業に必要となるのは「全体最適化」であると考えています。旧来の基幹システムには、数多くの部分最適の繰り返しによってブラックボックス化された現状があり、抜本的なシステムの刷新を困難なものにしました。リモートワークやクラウド化が進むことでこうした問題が浮き彫りになり、また、政府による電子帳簿保存法の改正や電子インボイスなどのペーパーレス推進への影響も懸念されます。そのため、この3~5年以内に情報システムの全体最適化を図り、真にデジタル化したサステナブルな仕組みに作り替えた上で、サプライチェーンの高度化といった、日本経済における喫緊の課題ともいえる取り組みに迅速に対応できる環境作りが重要だと考えています。
今後あらゆる企業は、「持続可能な社会をつくる」という視点をもって事業活動を遂行していくことが求められます。サステナブル経営、ガバナンスを推進していく上で、ITがより一層大きな役割を担っていくことは間違いありません。オープンテキストは今後も、皆さまに信頼され、価値のある会社になるべく全社一丸となって取り組んでいく所存です。