リモートワークで変わった働き方–本質を見失わない向き合い方を考えるべき
今回は「リモートワークで変わった働き方–本質を見失わない向き合い方を考えるべき」についてご紹介します。
関連ワード (企業が取り組むべき「デジタルニューノーマル」、経営等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。
本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。
仕事のあり方がどう変化したかについては、人によって色々な経験をしているだろう。
そしてさまざまな企業が、物事がどう改善されたのか(あるいは悪化したのか)を理解するための調査を行っている。
Microsoftが、少し前に興味深いニュースを発表している。その内容は、この2年の間に、1日の仕事の波に3つ目のピークが生まれたというものだった。1つ目のピークは午前10時、2つ目は午後3時、そして3つ目のピークはなんと午後10時だという。
これは、リモートワークに移行したことで、仕事の時間を分散させられるようになったためだ。これにはよい面もあるが(日中の時間を柔軟に使える)、悪い面もある(午後10時になっても働いている人がいる)。
最近発表された新しい調査レポートでは、新しい働き方には、仕事を難しくする予想外の特徴がもう1つあることが明らかになった。
レポートによれば、労働者は、就業時間の半分以上を、本来の仕事ではなく「仕事をするための仕事」に費やしていることが分かったという。これは、他の人の進捗アップデート情報を追いかけたり、アプリケーションを切り替えたりといった作業に時間を取られていることを意味する。
しかも管理職の状況はさらに悪く、ほとんど仕事を片付けられない状況にあるという。
Owen Hughes記者は、Asanaが発表した調査レポートについての米ZDNet記事で、「大量の通知が、常に従業員の注意力を奪って集中力を低下させるとともに、従業員をほとんど常時マルチタスクの状態に陥らせ、細かい雑務や管理業務で就業時間を浪費させている」と述べている。
筆者に言わせれば、そもそもの問題は、分散したチームの問題を解決するために導入したツールが、別の問題を大量に生み出していることだ。
私たちはまだ、この新たな労働環境でどんな行動を取るのが適切かを模索している最中であり、その過程ではいろいろと失敗も経験している。
オフィスで隣の席に座っていれば、同僚がちゃんと働いているかどうかは比較的簡単に分かる。しかし、何キロも離れて仕事をしていれば、他人の状況を把握するのはずっと難しくなる。私たちは、リモートで働くようになったことで、自分がきちんと机の前に座って仕事をしていることを証明するために、あらゆる通知に注意を払わざるを得なくなった。
そのため、吹き荒れる通知の嵐に集中力を乱され続ける羽目に陥っている。