災害の被害をAIで管理–樹木1本1本の情報も予測に生かす米企業の取り組み

今回は「災害の被害をAIで管理–樹木1本1本の情報も予測に生かす米企業の取り組み」についてご紹介します。

関連ワード (ソフトウェア等) についても参考にしながら、ぜひ本記事について議論していってくださいね。

本記事は、ZDNet Japan様で掲載されている内容を参考にしておりますので、より詳しく内容を知りたい方は、ページ下の元記事リンクより参照ください。


 矛盾しているように聞こえるかもしれないが、災害や混乱は管理すべきものだ。破壊的な自然現象が発生すれば災害や混乱が起きるものだが、この問題は世界的に悪化の一途を辿っているように見える。例えば米国では、2021年だけでも、被害額が10億ドルを超える気象災害が20回発生した。

 米ZDNetは、これまでにも、データサイエンスや機械学習と自然現象のさまざまな関わりについて記事で扱ってきた。例えば、気象予報や、異常現象に対して気候変動が与える影響の評価、災害救助の影響の調査などに関する話題を記事にしている。しかし、今回紹介するAiDashは、これまで紹介したものとは異なる目標を掲げている。同社が目指しているのは、公益企業やエネルギー企業、政府や都市が、嵐や山火事といった自然災害の影響を管理するのを手助けすることだ。

 米ZDNetは、AiDashの共同創業者で最高経営責任者(CEO)を務めているAbhishek Singh氏にインタビューし、同社のミッションやアプローチ、および新製品「Disaster and Disruption Management System」(DDMS)について話を聞いた。

 Singh氏は自身について、何度かのエグジットに成功しているシリアルアントレプレナー(繰り返し事業を立ち上げる起業家)だとしている。インド出身で、2005年にいち早くモバイルアプリ開発会社を起業し、2011年には別の教育関連のIT企業を立ち上げている。

 Singh氏は自身のモバイルIT会社がシステムインテグレーターに買収され、上場したあと、米国に移住した。やがて、米国で停電が問題になっていることに気付き、その後、2017年に起きた山火事が転機になった。

 それらのことや、衛星技術が成熟してきたことが、2020年のAiDashの設立に繋がった。Singh氏は、2018年が衛星技術の転換点だったと述べている。

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