テクノロジースキル需要は2023年も堅調–非技術者にも有利に働く基本スキル
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テクノロジースキルの需要は急増しており、2023年にはさらに拡大する見込みだ。景気後退の兆しによって企業が採用を手控えているとしても、技術に通じた従業員のニーズが消えることはなく、テクノロジーセクターは安定した雇用を求める人にとって絶好の場所となっている。
特に需要の高いデータサイエンスやコンピュータープログラミングなどのスキルは、習得に何年もかかる場合があり、高度な教育が必要であることが多い。幸い、技術職以外の人も、テクノロジーとデジタルの基本的なスキルを身につければ、企業にとってより魅力的な人材になることができるだろう。
英国のクラウドソリューション企業Talk Think Doの創設者であるMatt Hammond氏によると、非技術系の人が「景気後退から身を守りたい」なら、テクノロジーに対する理解を深めて、「ある程度の技術的能力」を履歴書に記載できるようにする方法を探す必要があるという。
「無料で利用できるローコードツールに詳しくなれば、一般的な管理職の人やアドミン業務に従事する人でも、ビジネスの課題の解決に役立つアプリケーションを開発できるようになる」とHammond氏は米ZDNETに語った。
「問題を特定して解決策を提供できる人材は、今後ますます不可欠な存在になり、自分の役割と雇用の安定を守ることができるだろう」
データとレポート作成も経営者の間で大きな話題になっている、とHammond氏は述べた。
データサイエンティストやデータアナリストは、独自のスキルセットを持っているため、需要が急増しているが、基本的なレポート作成ソフトウェアの使い方を学んで有益な情報を生み出せるようになれば、経営者に好印象を与えて、採用の可能性を高めることができる。
「これにより、望むなら技術職への道を歩み始めることも可能になる」(Hammond氏)
アクセラレーターのStartup Wise Guysで最高戦略責任者(CSO)を務めるDaniela Esposito氏は、フィルタリング、整理、構造化によってデータから有用な情報を引き出す方法を理解することが、どんな技術職にもビジネス部門の役割にも不可欠だと述べた。
「プロセスの改善からビジネス上の戦略的な意思決定まで、トレンド分析から予測分析まで、そしてストーリーテリングから広告費の管理、顧客満足度、投資家向け広報まで、あらゆる分野でデータを適切に管理しなければならない」とEsposito氏は米ZDNETに語った。
SQLは、基本的なレベルであっても、データ、ビッグデータ、大規模データベースの世界で大いに役に立つという。しかし、高度な「Excel」スキルでさえまだ需要があり、習得しておくべきだ。
管理するデータの種類やサイズに関係なく、従業員には情報を安全に保つ堅実なITセキュリティスキルが求められる。特にクラウドで作業するときには必要だ。
Hammond氏は、技術職に就いている人に対して、エンジニアリングやガバナンス、セキュリティ、アーキテクチャーの知識を深める方法について考えるよう助言している。「パンデミック下で、多くのレガシートランスフォーメーションが大急ぎで進められた。今は、COVID-19のピーク時に見逃されていた問題を明らかにして、セキュリティとガバナンスの対策を強化する時期だ」と同氏は語る。