札幌市、紙帳票のデータ化サービスを実証–精度・時間・費用の全てを評価
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RPAテクノロジーズは、北海道札幌市における「町名変更資料のデータ化」プロジェクトの一環として行われた実証実験に、同社の紙帳票のデータ化サービス「デジパス」を用いて参加した。
同実証は7月14日〜8月12日に実施され、土地の町名の変遷を調べる紙資料と貸与するスキャニングデータから、発行業務に必要な文字のデータ化とシステム化に対応するデータの整理方法を調査した。検証項目として、(1)データ化にかかる所要時間、(2)データ化にかかる費用、(3)作成されたデータの正確性が挙げられた。
デジパスでは、AI-OCR(人工知能を活用した光学文字認識)とオペレーターが連携し、紙書類のデータ化を高品質・低価格・短時間で行うという。熟練のオペレーターが文字を校正するため、精度の高いデータを納品できるとしている。読み取り対象の帳票仕分けや帳票設計といった事前の作業は不要で、帳票をアップロードするだけでデータ化する。
実証の結果、デジパスによる成果物は精度・時間・費用の3点で高い評価を得た。札幌市は今後も、劣化などの課題がある古い紙帳票のデータ保全や、紙資料のオープンデータ化などに向けて方法を模索する方針だ。
札幌市では2021年5月からRPAツール「BizRobo! Basic」を導入し、児童手当支給認定に関連する申請内容の審査/登録業務の自動化を進めてきた。その結果、従来は数人の職員によるチェックが必要だった現況届処理の業務が、1件当たり20秒で処理できるようになったとのことだ。